本物を見る目を培う。

家庭科専科だから、関係ないわ。イヤイヤ、夏休みの水泳当番があるじゃない。
たしかに、監視するだけの水泳の時間が、谷先生の講座を受けた後では、本来の子どもたちが自主的に活動する姿を重ねてみることができる。
これまでの既成概念を超える価値が現れたとき、ものの見方が逆転するのだ。
可能性とは、指導者の想像力の中に無限に広がるものでありながら、教師自らがその庭を狭めていることに、私たちはハッとするのだった。
枠組みの中に居るうちは、決して気づくことのない可能性。
新しい世界を知ることは、その枠組みの外に出ようとしている進化する種のみに与えられた特権なのだと思う。

投稿: 佐藤 裕子