子どもに寄り添うことの原点 ~山下英三郎先生に学ぶ~

「子どもの数が減っている中、不登校やいじめの数はどんどん増えている。スクールソーシャルワーカー(SSW)の活用をはじめ、対策が様々とられつつあるが、問題は増加している。その原因は子どものニーズとのズレにあるのではないか。」このことを出発点として、専門職としてのスクールソーシャルワーカー(SSW)の在り方を、山下英三郎先生からお話しいただきました。特に、現場では他機関に‘つなぐ人’としての役割(メゾ)ばかりが求められ、子どもへの直接支援(ミクロ)・社会的要因へのアプローチ(マクロ)がおろそかにされつつあることが問題とされました。そして当事者である子ども自身の力を引き出し高めるため、周りの連携はあることを忘れてはならないことが語られました。
出席者の話し合いでは、SSWの日常の悩みや、他の自治体の様子を知ること、どう学校にSSWを知ってもらうかなどが話され共有されました。日々の活動を振り返り、子どもに寄り添うことの原点を考えさせられる会になったと思います。

投稿: 松林 陽子