特別支援コーディネーターの視点から、教材選びのポイントを捉え直すことができた。

正直、教材会社絡みのセミナーだろうと、疑い半分で聞いていた。実際、ほとんどは教材の宣伝だった。
しかし、気持ちが180度変わったのが次の話を聞いた時。

フォーカステスト

これは、この会社のテストを採用すると、1問ずつ1枚のプリントになったバージョンを、ダウンロードサービスでもらえるというものだ。
今、特別支援コーディネーターをしているので、このよさはピンと来た。
1問ずつ提示、大きな文字、広い余白など、合理的配慮がある物だった。
ADHDやLDの子にテストをするのに、素晴らしいサービスだ。
この会社、これは本当に自慢できると思う。

また、国語のテストで「答えを確定できる解答欄」という話があった。
文字数限定の問題は、難易度を下げた問題だと思っていたが、意外とそうではない。
これも、支援学級の子を教えているからわかる。
国語では、一生懸命答えようとして解答欄いっぱいに、いやはみ出してでもきっちり答える姿がよく見られる。
キーワードだけでも正解にしていい問題だけど、どこまで答えたら良いのか基準がはっきりしない問題は結構多い。
解答集では、キーワードが入っていれば良いという解答例しか書かれていない。
そういう問題で、通常学級担任の頃は、長い答えに「ごくろうさま」と思いながらどっちも正解でマルにしていたが、支援学級ではわかっているのに問いが曖昧だから、わからなくなってしまうようだ。
これも合理的配慮になるのかもしれない。

特別支援コーディネーターの視点から教材を見るということができた。

投稿: 酒井 基成