「本当に大切な力」子どもたちに身に付けませんか?全国構造学習研究会全国大会
これぞ「本当の力」の育成
教員として「子どもたちに“生涯生きて働く力”を身につけさせたい」と願いながら、日々の教育実践に取り組んでいる。その目指す形に出合えた研究会であった。
構造学習を学んだ社会人の方より
最初の講演では、小学校の時に構造学習で学んだという、現在社会人としてご活躍されている方のお話があった。子どもの頃に興味を惹かれた理由や、構造学習での学びはビジネスパーソンにも活かせるという実感をお話しいただき、まさにこれが目指す姿だと強く感じた。
学校における実践より
実践提案の一つ目では、構造学習の考え方を全校の研究推進に取り入れて取り組む内容が報告された。現在求められるリーディングスキルの向上を図りながら、その取り組みの柱として構造学習を取り入れる内容は、実に興味深いものであった。
実践提案の二つ目では、学級の一年間の取り組みを通して、構造学習で大切にしている「思考トレーニング」を柱に進めたという内容であった。学習や活動に消極的だった子どもたちが、徐々に自信と意欲を身につけ、成長していく姿が素晴らしかった。
演習分科会で具体的実践に
午後の分科会では、「思考トレーニング」「文学的文章」「説明的文章」に分かれて、それぞれ参加者が子どもになって、学習に取り組んだ。子どもの立場になって取り組むことで、指示の仕方や学ぶ側として感じる手応えなど、新たな気づきを多く得ることができた。
一日の開催時間の中でコンパクトにまとめられた内容であったが、どの内容もそれぞれ、「もっと話が聞きたい」「もっと学びたい」と思えるものであった。
今後また、構造学習研究会のイベントがあれば、積極的に参加していきたい。
投稿: 前田 賢一