コンパス浜松2017第1回報告

1.あいさつ・アイスブレーキング「タコ」

2.「教師という職業と組合」

①教師になれば幸せになれるのか
 →教員の生涯賃金は平均2億円で、民間とほぼ同じ。しかし「お金より休みがほしい」と教員は言う。
 →生き甲斐はある。(1) 子どもとのふれあい(2) 授業の達成感(3)学級づくり・生活指導の達成感(4) 部活動の達成感(5) 学年・学校づくりの達成感(6) 保護者からの感謝(7)社会的ステイタス、など。
 →しかし、働く環境が劣悪。7:00~19:00の勤務が半数。1日残業4時間×22日=88時間で、半数以上は過労死ラインを超える計算。

②組合に入れば幸せになれるのか
 →木村百合子過労死認定裁判は、日教組系組合では支援しなかった。組合役員が遺族を訪問して最初に言ったのが「裁判を支援しません」。だから西部教組で支援した。
 →入る組合によって、働く人を苦しめることも守ることもある。

③西部教組の魅力
 →しがらみなく教育委員会や管理職に意見し、組合員を守る。
 →組合で学ぶことができる。ずっとつきあえる仲間ができる。
 →動員はすべて希望制。
→保険が充実している。(④参照)
→加入と脱退の手続きが簡単。

④ 全教共済について
 →りんきょう共済に加入する。(入院見舞金、失業・休業見舞金、解雇等退職見舞金、不当解雇等弁護士費用援助金)
 →掛け捨てでない月600円の総合共済がある。
 →教職員の交通事故対応専門の対応をしてくれる自動車保険がある。(禁固刑以上で教員免許失効)

3.「採用試験にどう立ち向かうか」

①教員採用制度を知る
 →教育公務員特例法で、教員の採用は「選考によるもの」と書かれている。
 →問題なく働いている講師のを不合格にするという矛盾のある制度。
 →矛盾に負けないためには、孤立せず、教員としての力量をつけ、「どうして教員になりたいのか」を明確にして採用試験に臨む必要がある。

②静岡県・浜松市の教員採用試験
 →静岡県受験者がいなかったので、浜松市のみ議論。
 →指導内容だけでなく、指導方法も問われる。
 →教科専門は高校入試レベル。
 →15分の面接の中で、同じ質問を3人の面接官から3回聞かれた。
 →面接重視という傾向で一致。

③タイムスケジュール
 →長期戦なので、(1)方針確立期(2)基礎力養成期(3)実力向上期(4)直前期、などに区分して計画的に取り組むと良い。

4.交流「困っていること」
 →道徳ワークシート・総合プリント・日記などを見る時間がない。体育なので授業時間内には無理。→シールやバラエティゴム印の活用。書き込み回覧作文。学年統一では、他の先生も負担に感じている人がいるはずなので「減らしてほしい」と言えると良いが。

 →非常勤で午前中だけの授業でも6時くらいまでは学校にいる。附属なので授業の質を保つのが大変。採用試験の勉強ができない。→早く帰りにくいときには「お菓子バラマキ作戦」という手もある。
 →若いので、生徒と仲良い感じで接していると、「チャラチャラしている」と良く思わないベテランの先生もいる。→授業は「子ども」「指導者」「教材」で成り立つから、指導者の特性を生かした授業を組み立てるのは当然。それをうらやましがって文句を言うベテラン教師は邪悪。低姿勢でやり過ごせば?
 →体育だが、女子クラスでクラスごとに温度差が激しい。おとなしいクラスでは、楽しんでいるかとか、よくわからない。→最後の5分を感想記入に充てる方法もある。小集団をつくり、リーダーを動かす方法もある。
 →複雑な家庭があり、保護者対応に苦労している。連絡のとれない保護者とか。主任はフォローしてくれる。→やるべきことをやれば、結果的にうまくいかなくても気にしない。→保護者が子どもの世話を見れない状況に追い込まれていると見るのも重要。追い込まれている原因がわかっても、すぐにはヘルプしきれないことが多いが、精神的に楽になる。固定的に見ないで、いろいろなところから情報を集める。

5.感想文記入 

(1) 同職種の仲間同士での様々な苦労や悩みを聞くことができたことは、今後の自分のやる気につにながり、良かった。
 困ったことなどに対する対応や、工夫を聞けたことは、面白い内容でもあり、とても参考になった。
 今後、採用試験のみでなく、授業などに対しても話し合い等できるので、とても楽しみです!

(2) 組合が教師の職場環境や採用試験に関して、疑問を持ち、改善しようとしてくださる立場にあることを再確認できてよかったです。
 来年の採用試験に向けて、しっかりと準備をしていきたいと思います。

(3) 困っていることでアドバイスいただけて良かったです。今年こそは合格したいので、よろしくお願いします。

投稿: 静岡県西部教職員組合 (西部教組)