コンパス浜松2017第4回報告
1.あいさつ・アイスブレーキング「10秒スピーチ」
2.授業のABC③
◇授業とは
→授業とは、今まで知らなかったことを知り、今までできなかったことができるようになるための「場面」。教科や学活・道徳だけでなく、1対1の対話を含む、全ての指導場面に「授業」の一面をを考える。
→授業の組み立ては(1)生徒の実態(2)教材の垂直連携(3)教材の水平連携(4)指導目標/「題材観」を深めて予想外の生徒の反応に対処する。
→評価の目的は①次の学習のための評価②子どもを順位付けするための評価、の2種類あることを念頭に置く。定期テストでは全員満点を目指すが、高校入試で全員満点では困ってしまう。
◇良い授業とは(島根県教委紀要より)
Q1 『よい授業』とは
A1 子どもが「わかった!」「できた!」という達成感を得られる授業。
『よい授業』となるための条件=①指導のねらいをはっきり②学習課題を子どものものに③子どもに見通しをもたせる④適切な支援⑤学ぶ意欲を高める⑥適切な学習評価
Q3 授業の指導過程を工夫するポイント
A3 学習指導過程は、児童生徒と教師、教材の三者が相互にかかわり合いながら動いていく。①導入で学習課題をつかませる②展開で課題を解決させる③終末で学習を定着・発展させる
Q6 学習状況を評価するときに注意しておくこと
A6 評価は、指導後の子どもの状況記録のみでなく教師自身の授業の進め方の見直しや保護者が家庭での学習を促したりする契機となる。時期による分類=①診断的評価②形成的評価③総括的評価/指導と評価の一体化が重要
3.面接の基本
(1)面接試験の目的=人柄、性格、意欲、使命感、対人関係を円滑に進める能力を見る。
(2)面接時の心得=積極性のアピール、面接官基準の応答、謙虚な態度、話し言葉を意識
(3)面接の視点=教育への情熱、確かな人柄・豊かな感性(教養)、使命感・責任感、心身の健康、専門的学力、指導の技術
(4)資料紹介=H29浜松市面接内容/H29静岡県面接内容/マンガ「健康で文化的な最低限度の生活」
(5)思いもよらない質問の事例
→「いじめの要因2つ」と言われて2つめがなかなか出てこなかった。
→「困難な場面を乗り越える方法」に対して、指導場面の困難か仕事全般の困難かがわからなかった。=迷ったら聞き返しても良い。
→教育観についての質問が苦手。最初に聞かれることが多いので、その後ボロボロになる。
4.交流
・部活指導で厳しいことを言う場面があるが、怒られていると笑ってしまう部員がいる。他の部員もつられてしまって「ビシッ」という感じにならない。
→子どもたちはそれをどう受け止めているかを知るところから。批判的に見ているなら子どもたちに意見を出させる方法もある。寛容なら「厳しい言い方」に頼らない指導にシフト。
・授業をしていても当然知っているだろうという知識が欠けている。(高校・生物)
→小学校でも同じ。
→人間関係をつくって実態を知る。 →システムとしては診断的評価を入れる。
・理科が進みすぎて余ってきているので学活を増やした。「お別れ企画」に時間をとろうと思ってありがとうカードや歌に取り組んだがネタがつきてきた。
→カウントダウンカレンダー
→班対抗ゲーム大会
→食べる企画が許されるならお料理会でも良い。ケーキデコレーション大会とか。
→演劇イベントは時間がかかるが、多様な個性が生きるので評判は良い。
5.感想
・初心に帰って、いろいろと考えさせられる話題が多く、勉強になりました。
・授業に関して、自分では良い授業をしようと゜心がけてはいたが、今回の講義で、改めて授業を考え直すきっかけとなれた。
面接で、教育としてほしい人材やスキル、人柄など、とてもわかりやすく理解できてよかった。
・授業の構成の仕方や押さえておくべきポイントを再確認できたのでよかったです。
面接については、予想外の質問でどんなものが出たのか知れて、大変参考になりました。
・面接についてのノウハウを改めて学ぶことができた。「安心感」「信頼感」のある話し方について自分で学び、自分のものにしていきたい。健康面についても気を付け、心身共に丈夫な体を作っていきたい。
・良かったことは、面接の困ったことをそれぞれ聞けたこと。
今度、アクティブラーニング、小中一貫、子どもの貧困、道徳など時事的なことを取り上げてほしい。
又、受講者の主体性を高める為、持ち回りで5分位の模擬授業をやってほしい(希望者だけでも)。
逆に受講者が講座を仕切ることをやってもいいのではないか。(それぞれの人を育てる為)
・色々なアイディアをたくさんいただけて、とても勉強になりました。
面接官側の視点で考えることが、なかなかイメージがつきにくいので、今日はそういうことを考えるきっかけを与えてもらい、良かったです。
投稿: 静岡県西部教職員組合 (西部教組)