アウシュヴィッツの女性職員たちの写真から

8/21(金)のオンラインワークショップ「アウシュヴィッツからの問い vol.4」では、アウシュヴィッツの女性職員たちの休暇を楽しむ姿をとらえた一枚の写真からはじめました。

参加者みなさんで、順番に問いを出し合い、お互いの気づきや考えを聴き合いました。

\参加者の皆さんの感想より/

▶問いを立て、分類し、変換し、焦点を絞ってみる、みんなで考え、発言していくワークショップ。面白い学習方法でした。初体験だったので少し戸惑いましたが。変換する、のところでドイツ人とは限らないのでは、と発言しましたが、ナチスの協力者としての占領地の人間や、懐柔されたユダヤ人も含まれているのかも、と考えてしまいました。また、加害者・加担者としての女性について、日本における軍国少女や国防婦人会を思い浮かべました。

▶今回はアウシュビッツに勤務する人々が、休暇中、保養地で笑顔を見せている写真から問いづくりを行いました。伺った話の中で印象的だったのは、アウシュビッツで働く女性たちも自発的に加害を行なっていたことがあるという点です。記録係等として働くイメージであったので、女性たちが立身出世等さまざまな理由から、収容者虐待を行なっていたということをわかっていませんでした。戦後、彼女たちを裁いた多くの男性裁判官たちも、女性がそのようなことを行うはずはないというバイアスから、多くを無罪としたということも伺い、今の私の思い込みと地続きであるなと思いました。

▶ナチス統制下の社会において強制収容所の職員として働くことはキャリアアップにも通じていたということなど、為政者が作り出す社会の価値観のなかで、自ら従事している仕事の内容に疑いを持つことができなくなってしまうことは、改めて、恐ろしいことであると感じました。若者や女性といった、社会的な地位を得ることが難しい属性を持つ立場に対して、地位向上と結びつく帰属意識や忠誠心にもとづいて、仕事内容を正当化させるその政策方針のあやうさを感じました。
そして、うまく説明できませんがワークショップで写真を見て参加者の皆さんと一緒に考える中で、写真に残された過去の出来事とはいえ、人間として社会の一員として認められたい、役に立ちたいという根本的な気持を否定せざるをえず、自分自身を重ね合わせて考えてみると複雑な気持になりました。

次回、第五回目の開催は、今週末9/12(土)20:00です。参加申し込みは下記のリンクより受け付けています。
https://kokoro20260912.peatix.com/view

投稿: 石岡 史子