石坂セミナー千葉に参加

昨日、千葉での石坂先生セミナーに参加した。
今回も新たな学びが満載なセミナーだった。

1
2月も半ばに来て、年度末に向かっている。
現在の自分の学級の様子は、良いか、あまり良くないか。
どちらにせよ、「このままでいいや」「維持しよう」などという惰性的な気持ちではダメなのだ。
「一人の子だけでも引き上げよう」「子どもたちに少しでも力をつけさせて次年度へ送り出そう」という意気込むことが大事だ。
講座中、そして懇親会中も石坂先生から雀鬼・桜井章一の話をうかがった。
『手牌が悪い時は当然ある。そういう時でも、簡単におりてはいけない。工夫を重ね、一歩でも進めることが大切。そのことが、次の局面で必ず生きてくる。』(※石坂先生SNSダイアリーより引用)
残りの30日余りを惰性で過ごすか、少しでも努力をして過ごすかで今後の教師人生は変わる。
石坂先生から、教師としての生き方、子どもたちを引き上げるためのヒントを教えていただいた。これを咀嚼し、考え、実践することが私の糧になる。

2
以前、石坂先生から授業の原則10か条を覚えることが大切だと教えていただいたことがある。
「覚えていないことは使えない」という向山先生の教えだという。
第2講座では、子どもの欲求を満たす褒め方について学ぶことができた。子どもの欲求とそれに即した褒め方を覚えなければ、使いこなすことはできない。
満たすべき子どもの3つの欲求とそれらに即した5つのポイントを覚え実践していく。
係の仕事をしている時、掃除の時間、手伝ってくれた時などすぐに実践可能なことである。
学んだことをすぐに実践することで血肉となるはずだ。

3
算数、社会を題材にどの分野でも転用が可能な方法を学んだ。
(1)量感をつかませるためのポイント
(2)思考補助となる作業
(3)変換
(4)解き方につながる問題文の読み方
(5)解を導く方法
この5つのポイントの中でも(1)が最も大切である。そして、どんな教科でもこれを応用できる。何気なく今までも使う場面もあったが、石坂先生から理論を聞いたことで、大切さがよく分かった。
また石坂先生の講座は、分かりやすい。なぜか。
それは、キーワード化して括るからであると思う。
そしてそれは、子どもたちにもそのようにして教えられている可能性が極めて高い。
算数の平均の授業。「全体を足す」「足した数分割る」ことを分かりやすい言葉でキーワード化して伝えられている。
あくまで子ども目線、参加者目線なのだと感じた瞬間だった。

4
黄金の三日間の講座。
その中で驚いたのは、石坂先生の子どもたちへの姿勢・向き合い方である。
子どもの名前を呼ぶことは、毎年私も実践している。(始業式後すぐに入学式のため2日目からだが)
返事の仕方がよくない時、声が小さいなと思う時には、言い直させていた節が私にあった。厳しさを意図してやっていた。
しかし、石坂先生は違った。当然、良くない行いには指導が必要であるが、石坂先生は子どもが失敗しないように先手をいくつも打っていた。褒めるための布石が散りばめられているのである。
私の考え方とは雲泥の差があった。

5
意見文。評価をするための教師側のポイントをもっていなければならない。何が良くて、何が悪いのか。
型が分かっていないと書くことはできない。
自身を振り返ると型を示しているつもりになっていて、示すことができていなかった。
現在受け持つ3年生には、モチモチの木がある。少しでも子どもの力を引き上げられるように、再度意見文指導をしたい。

投稿: 小島 庸平