「いいね!」を10通りの方法で褒める演習を実施!《第1回》【法則化三氣】例会報告

1.先生びっくりしちゃったなぁ!

「いいねぇ~!!!」

「いいね!」をいろいろな褒め方でやってみた。
1.おおげさに褒める。「いいねぇ!!」
2.繰り返し褒める。「いいね、いいね、いいねぇ!」
3.名前を呼んで褒める。「川西君、いいねぇ~!」
4.小さな声で褒める。「ぃぃね。」
5.さりげなく褒める。「… いいね …。」
6.間接的に褒める。「こんなことをしてくれた人がいます。いいね。」
7.びっくりして褒める。「先生びっくりしちゃったなぁ!いいねぇ~!!!」
8.笑顔で褒める。「(ニコッ)いいねぇ!(ニコニコッ)」
9.褒めまくる。「これ、いいね!それも、いいね!こっちも、いいね!そんなのも、いいねぇ!これなんて、いいねぇ~!」
10.握手して褒める。「いいね!(握手)」

一つの言葉「いいね。」だけでも、このように様々な言い方ができる。こうした言い方は、知識と知っていても、実際にやってみないとなかなか身につかない。一人でやってもいいが、なかなか一人では勇気が出なかったり、恥ずかしくてできないこともあるかも知れない。だからこそ、サークルで実演してみることが大切である。

「15秒」で褒め言葉を書き出す!

褒め言葉をどれだけ持っているでしょうか。じっくり考えれば20でも30でも浮かぶかも知れません。でも、現場で実際に褒め言葉を言う時は、じっくり考えてから褒める、ということはありません。その場ですぐに言葉を言うことが求められます。
ということで、短時間でどれだけ書き出せるか、やってみました。

1.よしっ!
2.いい笑顔だね!
3.よく考えたね!
4.すごいなぁ!
5.賢いなぁ!
6.素晴らしい!
7.やるなぁ!
8.流石だなぁ!
9.いい意見だ!
10.そう考えたか!

これだけの言葉が出せましたが、いろいろな人の意見が集まれば、もっと様々な言葉が出てきて、褒め言葉のレパートリーが増えますね。ぜひ、挑戦しにサークルに参加してみませんか。

2.つかみはOK!!!

授業の技量を上げるための5項目

教師の仕事の本分は、「授業」である。その「授業」を行う際に、何が大切なのか。教師が基本的に身につけておかなくてはいけないことを、端的に5つ挙げよ。

そのように訊かれたら、どのようなことを挙げますか。多くの教師に答えてもらえば、似たような回答が得られるかも知れません。中には、独特な回答もあるかも知れません。それでも、新卒教師からベテラン教師まで、誰でもこれだけは身につけておかなくてはいけない、基本的なこと、と言った場合、ちょっと迷うのではないでしょうか。

そうした中、「TOSS授業技量検定」という、教師の授業技量を高めていくための一つの方法が提案されました。その中で、「D表」という教師の授業技量の基本的なことを身につける段階で、5つの評価項目が示されました。それが、次の5つです。

1.授業の始まり(15秒)のつかみ
2.子どもへの目線
3.あたたかな表情、対応
4.明確な発問、指示
5.心地よいリズム

今までに、何度も見たことがある項目なのですが、何も見ないで、この5つを書き出せ、となると、結構忘れているものです。そこで、この5項目を暗記できるまで、何度も声に出して覚え、目を閉じて覚え、最終的にホワイトボードに書き出して、完璧に覚えるまで繰り返しました。
そうして、この5項目を意識しながら、次の模擬授業に臨みました。

『向山の演習問題 授業編』に挑戦!

設問があり、それに回答していく、という方法で進めました。
例えば、「短い詩の発問のつくり方」では、八木重吉の「雲」という詩をもとに考えました。

 雲   八木重吉
くものある日
くもは かなしい
くものない日
そらは さびしい

この詩で授業する時に、子どもの意見がまっ二つに分かれる発問は、どのような発問なのか。というのを考えました。

出てきた回答は、次のものです。
1.くもはどうしてかなしいのですか。
2.昼ですか、夜ですか。
3.かなしいと思っているのは、くもですか、私ですか。

これに対して、向山先生の解は、なんであったか。
この解を読んだときに、ああ~、なるほど!と思いました。
私が回答したものに近いのがありましたが、でも、よく考えると、近いようでいて実は大事なポイントがずれていることに気付きました。発問の中に、教師が説明してしまっていると子どもが発見する楽しみがなくなってしまう、ということです。大事な言葉は、子どもに言わせる!というポイントを学びました。

その他の設問は、次のようなものです。

2.小学校一年算数最初のテストのつくり方
3.文章題の教え方
4.子どもが熱中する問い方
5.バスの運転手さんの仕事をどう発問しますか

このような設問に回答していくことで、自分の足りないところが見えてきます。なるほど!そういう発問をすればいいんだ!とか、テストのつくり方には、そのような思想が必要なんだ!ということを知ることができ、大いに学びが深まりました。

引用文献『向山の演習問題 授業編』向山洋一著 明治図書

【例会報告】
日時:平成31年1月24日(木) 19:00~20:45
場所:拓北・あいの里地区センター 集会室A
  (JRあいの里教育大駅から徒歩30秒:改札を出て右側へ)
内容:1.D表評価項目 5つの確認
    (1)自分で思い出して書き出す。
    (2)TOSS手帳を見て確認する。
    (3)暗記できるまで繰り返し覚える。
   2.『向山の演習問題』向山洋一著より 演習模擬授業
    (1)短い詩の発問のつくり方
    (2)小学校一年算数最初のテストのつくり方
    (3)文章題の教え方
    (4)子どもが熱中する問い方
    (5)バスの運転手さんの仕事をどう発問しますか
   3.「褒め方」演習
    (1)褒め言葉を書き出す。
    (2)褒め方を書き出す。
    (3)実際に褒めてみる。
   4.『向山型国語教え方教室』呼びかけ号の音読
    (1)伴一孝氏論文 「子どもの事実」が保護者を動かす
    (2)向山型国語キーワード「逆転現象」
    (3)椿原正和氏論文 有名詩文暗誦教材
        「暗唱の方法」を学ばせる~「初恋」(島崎藤村)~
(4) 向山洋一先生 巻頭論文 向山型国語誕生の風景

まだまだやりたいことがたくさんありましたが、時間になったので終了しました。

第2回例会案内

日時:平成31年2月14日(木) 19:00~20:45
場所:拓北・あいの里地区センター 集会室A
  (JRあいの里教育大駅から徒歩30秒:改札を出て右側へ)
内容:模擬授業、レポート検討、褒め方演習、やんちゃ対応、
   『向山の演習問題』を解く、その他

※サークルに参加希望の方は、川西良治までお知らせください。
yosiparu@d1.dion.ne.jp

また、直接会場にお越し下さっても構いません。
参加をお待ちしております。

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川西良治(かわにし よしはる)
yosiparu@d1.dion.ne.jp
法則化三氣(代表)
TOSS分析批評を学ぶ会
TOSS小樽
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投稿: 川西 良治