帰国子女教育を考える会第80回研究例会2月23日(土)実施

外国にルーツのある子どもの教育課題と多文化共生社会づくり
28名の参加を得て参加者から15通のアンケート回答があった。様々な外国籍等の子どもが地域の公立学校に通っていて少しの対応が始まっている事は多くの参加者が知っていた。滋賀県湖南市は今住民の外国人比率が4%を超えているが12年程前の中学校でいじめを経験した子どもが出逢いの中でそれを克服し今地域社会・学校などを基盤とするカリーニョ(ポルトガル語「優しさ」)という団体を立ち上げ日本語の学習だけでなく外国語教室を推進している経過を発表。 続いて行政とのつながりも厚い「おおさか子ども多文化センター」が「7年間の活動で見えてきたもの」を発表。両団体と参会者の息が合った研究会になった。アンケートによれば8名が初めての参加だったが話し合いの深まりの中で次のような指摘が出た。
・何事も本人の自尊感情の尊重伸展を見据えた展開が土台。
・制度の整備で人が救われ、逆に進路が止められる。制度設計の大切 さに目を向けたい。
・ボランティア団体はサステイナブルであることが不可欠。資金計画が重要。

 2月27日の毎日新聞滋賀版に本研究例会の内容が報道される模様。
 本会は年に3回開催の小さな研究会だが開催情報を当サイトに今後も掲載を依頼したい。

投稿: 山下 良一