CLILとアクティブラーニング第5回研究会の報告

今回もすばらしい2つのセッションで、約50人の参加者の多くの方には満足感を得ていただき、かつ多様な学びがあったようでした。
愛知教育大学Tony先生のお話からは、体育でボールを使って身体を動かしながら動詞を理解習得する活動や、社会のコメ作りでは、絵カードを使って日本語の順番と英語の語順に並べ変えることで語順の違いに自然に気付かせる活動などをご紹介いただきました。竹田先生と北野ゆき先生との落語のワークショップでは、落語を英語活動に取り入れる意義と課題と実践的な導入の仕方やコツをお教えいただいた上で、実際に何人かの参加者の先生にもご実践いただき、最後にはリフレクションタイムもありました。落語の手法を使った授業を行ってみたいと思いますとのコメントもを頂きました。最後のワークショップのでは、3種類のCLILの授業案を作るグループに分かれディスカッションで、BrainStomingをしていく中で、具体的なCLIL授業案を考えてみていただきましたが、ベテランのファシリテーターの先生方のお力もあり、すばらしい活動案がたくさん出て、大変有意義かつ実りの多い研究会となりました。まさに、CLILについて、CLIL 的な学びー内容を学びつつ、WSでは多くの協同的な活動があり、参加者の教育背景や地域の文化の違いも気づかされ、思考を色々深めることができ、外国語の学びも深めることーができた1日でした。

参加者アンケート(有効回答数26)を分析したところ、参加者の概要は、小学校は14名、以外は大学、自宅教室などの塾、その他(学生など)がそれぞれ数名ずつでした。小学校で指導経験は、外国語活動指導年数も4年以上が最も多く(16名)、また、「小学校高学年で英語が教科として実施される場合の指導の自信については、ややそう思うと答えた方がもっとも多くなりました(10名)。よって、参加者の背景として、小学校での外国語教育にある程度の経験と自信もある方が多かったと言えます。アンケートでは、CLILに関する理解やCLILの今後に対する態度意識について尋ねたところ、「CLILという学習法を知っていますか」は平均値3.8で2年前に実施した同様の調査の2.7よりかなり高くなっており、「聞いたことがない」はゼロでした。CLILと4C育成の関係についての理解もいずれも3.3~3.5と比較的理解があり、「CLILやそれに近い(他教科のテーマや教科横断型)授業を実施したい」は4.0と非常に高く、今回も研究会後に参加者のCLILへの関心や授業実践意欲が高まったことが明らかになりました。
なお自由記述の記入例を以下に示します。
 とても勉強になりました。 そして楽しかったです
 東京でも実施して頂きたい(東海、関西の方が進んで取り組んでいる方が多い気がしてます)
 実際にやってみることはとてもよい勉強になりました。実践報告もとても参考になりました
 学びの共同体を入り口にCLILの事を知りました。本物の持つ力と子どもの能力とのすり合わせに悩みます。題材設定考えます
 いろいろな背景を持たれた方と意見・情報交換をすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。またCLIL運用の仕方もいろいろあり、自分たちができるところから実施していきたいと思いました
 今までCLILに対する考えが様々であり少しはわかってきたように思いました
 最後のプロジェクトは色々な人の意見が出てよかった。勉強になりました。
 いろいろ参考になりました。ありがとうございました。
 実際にも取り入れることのできる多くのアイディアを知ることができました
 実践されている先生方からのお話も聞けて大変よい経験をさせていただきました。ありがとうございました。
 いつも有意義な研修会を催して下さりありがとうございます。これからも時々に研修会のトピックを鰓まれて続けて下さる事を希望します
 具体的にどうCLILを進めていくべきかの知見を得ました。ありがとうございました。
 担任の先生とアイディアをシェアできそうです
 2回目の参加でした。初落語体験、プロジェクト型WS楽しませて頂きました。また次回も楽しみにしております。ありがとうございました。
 大変勉強になりました。ありがとうございました。
 I learned a lot today.
 とてもおもしろかった。これからもCLILの研修会を企画して欲しいです
 小学校だけでなく中高などでも活用できる授業プランを共同でつくりたいですね
体験的に活動を通して語学を学ぶことの方が楽しいと思う。小学生の発達段階では必要なことだから

投稿: 安達 理恵