開催日時 | 14:00 〜 16:00 |
定員 | 30名 |
会費 | 500円 |
場所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-53 大阪大学中之島センター4F 405室 |
◯開催趣旨
小学校や幼稚園などで教師や保育者として,日々,実践されている皆様を対象に,「幼少年造形美術研究会(通称 CAP: Child Art Project)」では,大阪大学大学院 教授 中道正之先生をお招きし,「行動観察を通して知るニホンザルとゴリラの子育て」というテーマでご講演頂きます。
中道先生は,ヒトを含めた霊長類を中心に研究され,タイトルにもございます観察眼は,研究者はもとより教育に携わる教師や保育者にとっても学ぶことが多いと思います。また,先生のお話は具体的で,とてもわかりやすいと評判です。
教師や保育者にとって,サルやゴリラの子育て等を知ることに何の意味があるのだろうと思われるかもしれませんが,ヒト以外の霊長類の行動等を理解することは,皆様が普段されている子育てや教育に新たな視点を見出す機会になると考えられます。さらには,今まで気が付かなかったヒトの素晴らしさを再発見できると思います。
校務や研修等でお忙しいとは存じますが,是非,ご参加い頂ければ幸いです。
幼少年造形美術研究会 副代表 廣瀬聡弥(奈良教育大学)
◯講師
中道 正之(なかみち まさゆき)大阪大学大学院人間科学研究科
◯演題
「行動観察を通して知るニホンザルとゴリラの子育て」
◯中道先生よりメッセージ
ニホンザルもゴリラも,どちらも集団の中で暮らし,子育てをし,子どもたちは成長していきます。「行動観察」を通して,定量的に,あるいは定性的に(記述的に)得られたデータを基に,彼らの子育てを紹介します。健常な子どもだけでなく,障がいを持った子どもへの子育て,母を亡くした子どもや障がいを持った子どもの成長,さらには,祖母の役割を紹介します。ヒト以外の霊長類を理解することが,ヒトの本性の理解に役立つかもしれません。
◯中道先生のプロフィール
京都府生まれ。1984年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了,学術博士。大阪大学大学院人間科学研究科教授。日本霊長類学会会長。サルからヒトまでの霊長類の比較行動学と動物園行動学の研究に従事。40年以上にわたり,野生ニホンザル集団の中で暮らすサルの顔を覚え,「誰が誰に何をしたか」を記録しながら,サルの行動発達や子育て,老いなどをテーマに研究を継続。最近は,動物園で暮らすゴリラやキリン,サイなどの子育ても観察中。ヒトに近縁なゴリラやニホンザルを見つめることは,ヒトの理解にも近づけると,最近はつくづく実感できるようになった。著書に,『ニホンザルの母と子』 (福村出版 1999年),『ゴリラの子育て日記』(昭和堂 2007年)など。
◯申込方法及び問い合わせ先
こくちーずproにて募集します。下記URLからお申し込み下さい。
http://www.kokuchpro.com/event/1421bc5e5381cd5c15a8c6849ca2e9a8/
幼少年造形美術研究会事務局
鳴門教育大学大学院学校教育研究科 山田芳明 yyamada@naruto-u.ac.jp まで