開催日時 | 13:00 〜 16:30 |
定員 | 50名 |
会費 | 500円 |
場所 | 北海道札幌市東区北16条東9丁目1-1 札幌大谷大学(中央棟3階講義室4) |
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「英語」の通知表がどんなだったら、小学校の生徒たちは、がっかりして英語に接するのが嫌になったりせず、英語を楽しく体験し続けながら、同時に、スキルとしての言語技能もしっかり学んでいこうという気持ちになってくれるのでしょうか。
また、小学校での評価は、中学へどうつながっていくのでしょうか。いままで国語や算数や社会や理科がそうであったように、科目名が同じだから、別にどうってことはないのでしょうか。それに、高校や大学は、どうなんでしょう。小学校で「英語」が教科化されたからって、どうっていうことはないのでしょうか。一緒になって考える必要なんてないのでしょうか。
そんなに問題を膨らまさず、問を最初の1問だけに絞っても、その答は文科省から来るのでしょうか。それとも私たち教員の中から出てくるものなのでしょうか。
その答えがすでにある方は、11月3日(土)、「外国語教育における評価再訪―小学校英語の教科化と新しい大学入試の中で持続可能な評価の方法を探る」というテーマで開催される実用英語教育学会第7回研究会で、ぜひそのお答えを共有していただけませんか。まだ答がない方は、きっとそこでヒントが得られるのではないかと思います。
第7回実用英語教育学会(SPELT)研究会
日 時:2018年11月3日(土) 受付:12:30~
研究会 午後1:00~4:30
(詳細は下のプログラム※をお読みください)
茶話会 午後4:30~5:30(研究会会場にて)
場 所:札幌大谷大学 中央棟3階講義室4
札幌市東区北12条東7丁目1-15(東豊線「東区役所前」徒歩7分)
参加費: SPELT会員 無料(非会員は研究会参加費500円、茶話会参加費は無料)
申込み: 資料準備の都合上、ウェブサイト(http://spelt.main.jp)からの事前申込みをお願いいたします。
※プログラム
13:00-13:10 開会。会長挨拶。
13:15-14:15 基調講演「小学校外国語科における評価について(仮題)」(50分、質疑応答10分)
久保 稔 名寄市立中名寄小学校教諭、旭川英語教育ネットワーク(AEEN)代表
14:20-16:25 シンポジウム
「小学校英語の教科化と新しい大学入試の中で持続可能な評価の方法を探る」
前半(14:25-15:25): 小中高大からの報告・提案・問題提起
後半(15:35-16:25): フロアとの質疑応答
小学校 照山秀一 石狩市教育委員会参事(指導担当)
中学校 石田賢一 千歳市立富丘中学校教諭
高等学校 渋谷奈緒美 北海道札幌東高等学校教諭
大学 釣晴彦 札幌学院大学教授
16:25 副会長挨拶。閉会。
16:30-17:30 茶話会(参加無料)
問合せ・連絡先:
実用英語教育学会 久野寛之
info@spelt.main.jp
【講演概要】
小学校においては、本年度より新学習指導要領に向けた移行期間に突入しました。移行期間の教材として『Let's Try!』と『We Can!』が配付され、各学校において70時間を上限に、高学年の教科化及び中学年の必修化に向け、実践を積み重ねています。高学年においては、教科化に伴って数値による評価を行うことが示されております。しかし、評価方法については「小中高を通じて一貫した学習到達目標の設定」(グローバル化に対応した英語教育実施計画)という文言もありますが、具体が示されていないのが現状です。
そこで、平成26年度に英検の教育助成を受けて取り組んだ「到達度テストによる評価」を始め、児童の4技能の測定方法について、様々な評価方法を示しながら今後の展望についてお話をさせていただきます。
【講演者プロフィール】
北海道教育大学旭川校教員養成課程を英語科専攻でご卒業後、旭川市内の2つの小学校で教鞭をお執りになり、その後、中富良野町立中富良野小学校に異動。同校で6年間お勤めになり、2015(H27)年4月から、現職の名寄市立中名寄小学校教諭。
中富良野小学校在職中に、各種助成金を活用して、小学校での英語活動にICTを積極的に取り入れる実践を進められました。その成果を、「ICTを活用した低・中学年における英語活動のあり方」(ちゅうでん教育振興助成)、「子どもの意欲を高め、理解を深めるICTを活用方法について」(東京海上日動教育振興基金)、「特別支援教育における外国語活動~児童が生き生きと動くICTの活用~」(下中科学研究助成)などの報告としておまとめになりました。また、2013(H25)年にパナソニック教育財団実践教育助成を得て、「小学校外国語活動の校内研修を効果的に進めるための研修資料の作成を目指して」という報告をまとめられてからは、その優れた教育実践の成果によって、教員の指導者としても活躍をお始めになりました。2014(H26)年に始まった「グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修」では、3年連続して講師をお務めになりました。2015(H27)年からは、北海道教育大学旭川校の非常勤講師として、石塚先生と組んで「小学校外国語活動」の講義を担当され、現在も継続中です。2016(H28)年には、道教委の小学校外国語活動巡回指導教員研修事業に請われ、名寄市の小学校外国語活動巡回指導教諭としても活躍されました。また、2018(H30)年からは、旭川英語教育ネットワーク(AEEN)の代表を務め、学校、校種を越えた地域の教員ネットワークを通して、小学校英語教育の質的向上に努めておられます。
これまでになさった研究授業、研究発表は多岐、多数に亘りますが、最近では、昨年2017(H29)年12月に、第14回全国小学校英語活動実践研究大会札幌大会にて、実践報告「カリキュラム・マネジメントを意識した小学校の英語教育~指導力と英語力の向上を目指して~」を発表され、小学校における英語教育のこれからの方向性をご提案になりました。今回の講演は、2014(H26)年に英検教育助成研究の成果として発表なさった「外国語活動小学校英語をつなぐ評価のあり方について」に至る実践と研究、それに教育現場でのこれまでの経験と観察を総合した、実践者としての洞察の集大成となります。乞うご期待。
(文責:実用英語教育学会事務局)