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日本英語教育史学会 第289回 研究例会

開催日時 14:00 17:00
定員100名
会費0円
場所 オンライン 

日本英語教育史学会 第289回 研究例会

日 時:2022年9月17日(土)14:00~17:00
オンライン開催:申込方法については、学会ウェブサイト(http://hiset.jp/)内の「オンラインによる研究例会 参加方法」をご参照下さい。

〇研究発表1「多様性を促す教科書の在り方:高校英語教科書における国際理解」
末澤奈津子 氏(京都橘大学〔非〕) 
 本研究は、国際理解・多様性の観点から高校英語教科書の分析を行った。1990年代の教科書で多数検出された英米の文化を伝える課が平成31年度版の教科書では消失し、当該の教科書では、実在する社会的偉業や功績を修めた日本人が数多く登場する内容へと変化した。次に、平成31年度版の教科書で学んだ学習者(英語専攻群・非英語専攻群)の100名に質問紙調査を行い、国際理解や多様性への寛容度を調査した結果、「人や友人をその出自で選んではいけない」と認識しているにも関わらず、「英語を学ぶのであれば、英語母語話者が良い」と矛盾した選好が表出された。

〇研究発表2「日本における英語『発音と綴り』指導の歩み―スペリングブックからフォニックスまで―」
平賀優子 氏(慶應義塾大学,東京大学〔非〕)
 日本には100年以上も前にIPA(国際音声字母)が導入されたが、教師・生徒双方に負担をかけると非難され、授業ではなかなか丁寧に扱われていないのが実情である。そこで、小学校英語必修化を受けて、発音と綴りがある程度規則的だという立場から、IPAを用いずに文字を読ませるフォニックスが注目されている。発音と綴りを関連付けて指導すること自体、その始まりは明治時代に遡るが、その指導の目指すところは旧態依然のままである。歴史を繙きながら考察していきたい。

参加費: 無料
問合せ: 日本英語教育史学会 例会担当
 reikai(at)hiset.jp (at)を @ に変えてください。

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