支援の必要な子ども・保護者にどう向き合うか~病気を抱える保護者・外国籍・障害のある子どもの事例をふまえて~

#教師とスクールソーシャルワーカー(SSWr)の協働のための学習会(第1回)
 29名の参加、Zoom会議で開催されました。
 特別支援教育コーディネーターの立場である報告者から3つの事例が示され、SSWrと関わってわかったこととして次のようなことが挙げられました。
・学校は「保護」「施設」と結論付けがちだが、子どもは地域で暮らしていくので、地域で支えるという支援の仕方がある。
・親が難病でも親子が「いっしょにいたい」という願いを、外部との連携により叶えることができる。
・子どもにとって、「所属感」をもつことが重要である。
・問題があるときだけでなく、教員とSSWrが日常的につながっていることで連携がうまくいく。
・義務教育卒業後も継続的な支援をする仕組みが大切。

 参加のSSWrの方からは、各自治体での取り組み状況が示され、教員・保護者・子どもに知ってもらうための工夫も語られました。

 喜多明人早稲田大学名誉教授からは、「教員を増やすことが解決につながるという人も多いが、教育職には限界があり、心理・福祉の専門的視点で支えるという意識の転換が必要である。」という方向性を示す助言がありました。

投稿: 松林 陽子