子ども支援 ~考え方のよりどころ~

 久しぶりにできた対面の交流会で、12名(SSWr、特別支援教員等)のご参加でした。

 第一部

 講師の朝日滋也先生から、①子どもを真ん中に置いて考える、②子どもの居場所、気持ちを考える、③今ある資源を、未来につなげることを中心に話していただきました。
 ①「子どもを中心に」では、家庭・学校・地域が連携して、自己肯定感(自分の弱さも含め認める力)を高めることの重要性が語られました。
 ②「子どもの気持ちを考える」では、子どもの「そうっとしておいてほしい気持ち」「気づいてほしい気持ち」の中で、本心はどこにあるかの見極めの大切さ、大人が判断するのではなく、本人に聞かないとわからないのだ、ということ。特別に支援が必要な子どもの例として、ムンバス難聴(片耳だけが難聴)の人への配慮、車いすの子どもが一緒に玉入れをするにはどうするかを、子どもたちで話し合ってルールを決めた例など具体的に話していただきました。Nothing about us without us.(私たちのことを私たち抜きできめないで)という言葉は、子ども支援の重要な視点だと改めて認識できました。
 ③「今ある資源を未来につなげる」では、ブリーフ・セラピーの哲学のルール(1,もしうまくいっているなら、変えようとするな。 2,もし一度やってうまくいったのなら、またそれをせよ。 3,もし、うまくいっていないのであれば、(なんでもいいから)ちがうことをせよ。)を教えていただきました。

 ### 第二部

 参加者全員から今の現場での様子やご意見を伺いました。時間が足りないほど、今向き合っている子どもの問題が語られ、対面だからこその話しやすさ、交流の大切さを感じる会となりました。
 今後、朝日先生を中心に、子ども支援・特別支援研究会の形で継続していく予定ですので、更に、多くの方にご参加いただきたいと思います。

投稿: 松林 陽子