〈参加者の感想〉楽しい話し合いで2~3時間はあっという間

 今回は、300字小説『私の日常』によるカットイメージ読解法ウォーミングアップののち、古井由吉『人ちがい』(朝日新聞社『恋物語』より)を用いて、読書会を実施しました。

〈参加者の感想〉

①20代女性(数回参加経験あり)

 今回は頭が働かないな、イメージが浮かばないなと思いながら読んでいたら、他の方々もわからない部分がたくさんあって、迷っていたことにほっとしました。
 一人で読んでいたら、意味がわからずじまいだっただろう小説も、こういうふうにいろいろな人と語ることでわかるようになって、「ああ、そういうことか」とすとんと落ちる瞬間を共有できるのが、この読み方のおもしろさかなと思いました。

②50代男性(都立高校公開講座リピーター)

 同じ小説を読んでいろいろ話し合うのは楽しい。
 とくにカットイメージを題材にすると、広がりが出てくる。そういう意味では、今回の作品『人ちがい』は、いい題材だったと思う。

③30代男性(カットイメージ読解法を実践する先生)

 カットイメージ読解法を用いた読書によって、「ただ読んだ」だけでは気づくことができなかった主題に迫ることができました。
 夢中になって取り組むことができ、2~3時間はあっという間に過ぎていくことを感じました。
 カットイメージによる話し合いを進めていくうちに、参加者5名がチームになっていくのを感じました。先生→生徒のタテのつながりではなく、場を共有する全員のヨコのつながりによって、達成感を得ることができました。
 「わからない」ことを楽しむことができました。

④30代女性(数回参加経験あり)

 今日はさまざまな立場の方とお話がでいて、楽しかったです。
 課題の『人ちがい』は、一生忘れられない作品になります。(本、買ってみます)
 参加者の皆さんの異なる立場からの意見、感想がそれぞれ違っていて、興味深かったです。
 3時間があっという間でした。また同じメンバーで読書会ができれば……。

投稿: 山崎 茂雄