感想 ~日本言語技術教育学会 第27回愛知大会~
初めてこの会に参加したが、すでに27回目と長い歴史をもつ学会主催ということで、野口芳宏先生をはじめとする高名な方も多数参加されており、非常に勉強になった。
午前中は名進研小学校の2・3・4年生の児童を対象にした公開授業を参観し、午後はその検討会が行われた。
私はかねてから本や雑誌で記事を読んで知っていた、岩下修先生の授業を特に楽しみにしていた。岩下先生は2年生の「スイミー」の授業を公開された。子どもと先生とのやりとりが非常にテンポがよく、普段からよく鍛えられていることがうかがえた。また、いただいた資料にも詳しく書かれていたが、先生の発問が非常に緻密に練られており、ねらいに沿って授業が進められていく様子は壮観だった。
午後の検討会では、そんな岩下先生の授業に対しても多数の意見や疑問、批判が出た。自分では考えつかないような発言も多く、とても参考になった。
残り二つの公開授業にも、検討会を含めて参加させていただいたが、説明文の授業については正直期待はずれで得るものは少なかった。短歌の授業の方は、内容もそうだが、授業の進め方や細かい配慮の面で学ぶことが多くあった。
かねてから気になっていた名進研小学校の施設や子どもの様子も見学できたし、実りの多い一日となった。「言語技術」に絞って研究を進めるというのは、なかなかおもしろいなと感じた。国語は自分の専門ではないが、これからもこうした会に参加して学びを深めていきたいと思う。
投稿: 堀井 克也