前回(9月23日) 活動報告

第3回LCETを、9月23日(土)に開催しました。今回は現役の英語教員だけではなく、英語教員を目指している大学生や英語教育を研究されている大学院生にも初めて参加していただき、相互に学びの多い会となりました。このようにLCETは今後、教員/大学生/大学院生は関係なく、英語教育で繋がるコミュニティーを目指します。

今回のプログラムは、以下の通りでした。
・よろずしぇあ
・理論編『近年の動機づけ研究と授業での活用』
・実践編『Active Sorting: 協同学習を通した文章構成力の育成』

よろずしぇあ
今回のよろずしぇあでは、「1. 英語教員になろうと思ったきっかけ or 英語教育に興味をもったきっかけ」、「2. 教職全般(授業や部活・生徒指導など)or 大学の教職授業や研究全般において、最近学んだことや気づいたこと、試みたことなど」を話していただきました。今回、参加された方々は様々なバックグラウンドをもっておられ、特に1つ目のトピックは時間が足りないと感じるほど、皆さんのユニークで興味深い経験を共有していただきました。

理論編『近年の動機づけ研究と授業での活用』(担当:末森先生)
今回は、第二言語習得研究における動機づけの定義を確認した上で、最近の研究の傾向や動機づけの変化、動機づけ方略に関する研究を紹介しました。様々なことが研究によって示されていますが、動機づけの変化は学習者によって異なるため、何によって動機づけが変化するか、各自把握することが必要です。また「良い動機」「悪い動機」などがあるわけではありません。しかし、多様な動機に支えられることが大切であるため、「受験のため」「成績をあげるため」といった外発的な動機に加え、「英語を使って何ができるようになりたいか」など何らかの動機を持てるように、教師がきっかけを与えることが大切だと確認しました。

実践編『Active Sorting: 協同学習を通した文章構成力の育成』(担当:西先生)
今回の実践編では、『Active Sorting - 協同学習を通した文章構成力の育成』と題し、ジグソー方を活用したタスクを共有していただきました。ターゲットとなる文法事項を理解していないと達成できないようなタスクが設定することで、文法事項の定着を図ろうとする、工夫に富んだ実践を共有していただきました。発表後のディスカッションでは、「このアクティビティを高校生に行うとき(発表いただいた実践は中学英語)、どのように認知的負荷を加えることができるか?」や「他の文法事項では、どのようなタスクが可能か?」など、建設的な話し合いが繰り広げられました。

次回LCETは、10月21日(土)に開催します。内容に関する背景知識は必要ありませんので、英語教育に興味のある方、お気軽にご参加ください。

投稿: 佐伯 卓哉