前回(第4回)英語教員勉強会(LCET)の活動報告

10月21日 (土)、第4回英語教員勉強会 (LCET)を開催しました。今回も現役の英語教員、英語教員を目指している大学生、英語教育を研究している大学院生にご参加いただき、相互に学びの多い会となりました。

教職全般における最近の気づきや試みなどを共有する「よろずしぇあ」では、「授業で新しく気づいたこと、学んだこと、試みたこと (英語教員)」「どのような英語教員になり、どのような授業がしたいか (英語教員を志望されている方)」「研究内容と英語教育への示唆 (英語教育を研究されている方)」について、自身の考えや思いを共有していただきました。

理論編では『An introduction to classroom assessment for English teachers』というタイトルで、Language Assessment Literacy (LAL) (Inbar-Lourie, 2008)という言語教師にとって必須とも言える概念を共有していただきました。特に、LALを考えるうえで重要な要素である「Why - なぜテストをするのか?」「What - どんな能力を評価するのか?」「How - どうやって評価するのか?」を、小テスト・定期テスト・パフォーマンス評価について考察・共有していただきました。普段のテスト作成では、自分自身が生徒の頃に経験したテストを元に作ったり、勤務校での慣習に合わせて作成することが多いですが、各々のテストの意義や目的を改めて捉え直すことで、より効果的な教室内テストへの糸口を見い出すことができました。

実践編では『国際英語論に基づく授業実践: Raising students’ awareness of English as an international language (EIL)』というタイトルで、授業実践を共有していただきました。私たち英語教師は、日々の授業において文法や語彙といった「英語の”What”」については教えているものの、そもそもなぜ英語が国際共通語として学習/使用されているのか、英語が世界でどのように使われているのか、といった「英語の”Why”と”How”」について語る機会はほとんどないのではないかと思います。このような知識を教えることで、生徒は国際社会の一員としての意識を高めると同時に、自分の英語により自信をもつことが期待されていることから (Saeki, 2015)、その効果的な教授法を紹介していただきました。

次回LCETは、12月10日(日)で今年最後の開催となります。英語教育にご興味のある方はぜひお気軽にお申込みください(送信先: saeki3@hawaii.edu)。

投稿: 佐伯 卓哉