教師の多様性を再確認する面接シミュレーション
1.近況交流
2.授業のABC
(1)授業の3要素
①学習者→「児童・生徒の実態」とは?/学習形態とその使い分け
②指導者→最低限必要なこと/個別の「武器」..." 教師は「五者」であれ "
③教材→教材の縦のつながりと横のつながり
(2)授業の組み立て
③山場④クッション活動
(3)評価
①目的による分類/②時期による分類/③方法による分類
(4)質問
→授業と日常生活をリンクさせるのが難しい。→日常生活にアンテナを張って、その中で授業に使えるものを探すアプローチもある。子どもの興味・関心から出発して授業の導入を考えるとき、多少無理矢理感があってもいい。
→体育の授業で、ウォーミングアップで鬼ごっこというアイディアがあるが、事故があると「単元に関係ない遊びで怪我をさせた」という責任問題になる気がする。→安全管理は指導者の必ず配慮しなければいけない仕事。鬼ごっこでなくても安全に配慮する。しかし、「危険だからやらない」という発想は、つまらない授業を子どもに押しつけるリスクとのバランスで考えないといけないのでは。
3.面接回答例①
※模擬面接の前に回答例を集団で考える。
(22)全部で30人のクラスで、ある保護者から「同じ班にしないでほしい」として10人の子どもの名前を言われたら、どう対応するか。
→理由を聞きたい。/子どもの意見も聞く。/主任と相談。ケース会議を開く。/保護者が言い張るなら、否定せず「可能な限り対応します」とぼかしておく。
→ヘルプサインと受け止めて、この言い方の背景にある保護者の「本当に言いたいこと」を見つける努力をする。
(26)男性教師が女生徒を密室で1対1になって指導している。注意しなければならないことは何か。
→複数対応したい。「お手伝いしましょう」と割り込む。
→主任や生徒指導に相談する。
→どうしてもひとりで指導する場合には密室にしない。Tが廊下側に顔を向ける。
(15)学力向上に結びつく学級経営とはどのようなものか。
→学級目標などで「がんばる」「努力する」ことを共通の価値として掲げる。
→クラスで団結することが学力向上の基盤。
→学習規律の徹底。落ち着いた授業の環境づくり。
→「学力」の中身による。テスト点の向上という意味ならクラスで練習する時間を生み出す。
→「学力」を広い意味でとらえるなら①知的好奇心のあふれる学級②Tの権威よりも合理的判断を優先する、が大切。担任が理不尽な言動で子どもを振り回すとよりよい行動を一生懸命考えるのが嫌になる。
(4)教職が他の職業より苦労することは何か。また、それでも教員をめざすのはなぜか。
→他業種で働いたことがないのでなかなか思いつかない。しかし、それが言えないと「教職は楽だと考えている」ことになってしまう。
→世間の非難を浴びやすい。高い倫理観を求められる。
→ありとあらゆる種類の子どもを相手にする。
→子どもひとりひとりに愛情を注ぐ。「子どものために何でもする」という気持ち。
→常に自分で考えなければならない。自分が成長しないといけない。子どもに成長させてもらえるところがいいところ。
→子どもに大きい影響力がある。責任を負う。
→「他の職業」とまとめてしまうと答えにくい。「製造業より拘束時間が長く子どもは変化が予測しにくい」「サービス業には業務の範囲があるが、教職は、教科指導・生活指導・部活指導・進路指導など多岐にわたり、それをひとりでやらないといけない」など、具体的に考えると答えやすい。
4.連絡・感想文記入
→12/9・10青年部ブロック集会の宣伝
(感想)
→いろいろな考えが聞けてよかった。
→多様な仕事内容から多様な面接の質問まで、改めて教師は多様性が大事なことがわかりました。
投稿: 静岡県西部教職員組合 (西部教組)