これからの外国語教育の課題と希望ある方向性がみえました

「他教科連携の外国語教育とCLILの可能性」(愛知大学人文社会学研究所主催)の研究会では60名弱の参加者に来校いただき、終了した際には多くの方の笑顔で何とか成功裡に終わったようでほっとしました。発表者の皆さまは科学研究費№17K03031「4C育成のCLIL科研」で研究協力を頂いている小学校関係の先生方と、中部地区英語教育学会課題別研究プロジェクトの研究メンバーです。私(安達)からは、日本の教育環境に合わせたCLIL実践の必要性と、CLILの効果と課題について概要をお話させて頂いた後、大阪北野ゆき先生を始め3人の先生によるローマ字指導のワークショップ実施頂きました。参加者にはモールや粘土を使ってローマ字に慣れ親しみ・書きやすい書き方を体験頂きました。皆さん小学生時代に戻って楽しみながらも自然に筆順について理解できる方法を会得されたようです。次は山本先生の外国語教育の意味を考える実践です。「どうして英語を勉強するのか」という問いに合わせ、クイズ形式で世界の中の英語を意識し、英語がどのように学ばれているのかTED Talkの視聴を参考にしながらグループで考えるワークショップでした。そして成田先生の小学校英語教育の疑問のワークショップでは、先生・児童・保護者目線での疑問がたくさん出ました。小3で英検2級の児童と英語が初めての児童がいるクラスでどう教えればいいのか・フォニックスなどの発音指導をどうするのかという先生の疑問、アクティブラーニングを実施していると受験対策に役立たないという保護者の声にどう対応するか、なぜ英語を勉強しないといけないのかという児童の疑問、などです。課題をシェアし少しはお互いに話し合うことで解決策を探ることもできたようです。最後は山西先生の童謡を使ったCLILで、冒頭からいきなり「私は大阪の○○にいます、さて誰でしょう」という楽しい話に引き込まれつつ、童謡を歌うことで無垢な気持ちになり、童謡を背景にした簡単だけどauthenticな英会話(例:ふるさとなら好きな場所、富士山ならやってみたいこと)を楽しみながらお互いの気持ちをシェアできました。
ということで、発表者の皆さまのお陰で無事に終わって感謝、感謝でした。

投稿: 安達 理恵