日本イエナプラン教育協会　関西支部　第４回学習会

テーマ「イエナプラン教育を学校の中へ」

イエナプラン教育と言えば、まずは木製のベンチを教室に設置し、サークル対話をする、という形で導入するパターンが多いようです。小学校ではそういうやり方も可能でしょうが、中学校では一クラスだけ違うことをするのはむずかしいところがあります。しかし、そもそも、ベンチを持ち込まないとイエナプラン教育はできないのでしょうか？

そんなことはありません。イエナプラン教育はビジョンであり、コンセプトなのです。サークル対話のやり方も、イエナプラン教育の人間観・社会観・学校観に支えられており、それをよく理解せずに行うと、似て異なるものになってしまいます。異年齢の根幹グループやブロックアワー、ワールドオリエンテーションも同じです。日本の学校ではマルチエイジは無理でも、根幹グループをクラスの中に作り出すことは可能です。総合的な学習の時間を工夫すれば、ワールドオリエーテーションを行うこともできます。大切なことは、イエナプラン教育のビジョンを、深く理解することなのです。

今回の学習会では、ファシリテーターに日本イエナプラン教育協会の理事である中川綾氏を迎え、初参加の方にもわかりやすく、イエナプラン教育の基礎から説明し、その裏にある思想にも丁寧に触れていきます。後半は参加者同士で、イエナプラン教育のコンセプトを生かしながら、どのように工夫して、日本の学校に取り入れていくかをディスカッションします。
そして、参加者が２学期から少しずつ、イエナプランを取り入れた教育を自分なりに行っていくことを目指します。

イエナプランはオープンシステムです。オランダでは、他の教育理論にも学び、役立つものは積極的に取り入れています。私達も恐れず、自分の実践、学校の教育にイエナプランを取り入れていきましょう。

参加費は会員は1,500円、非会員は2,000円です。

また、オランダのイエナプラン校の教員が実際に使っている「イエナプラン教育のためのポイント・ガイド」（定価2000円）の日本語版の販売もいたします。お持ちでない方は、この機会に是非ご購入ください。

なお、学習会後に懇親会も計画しています。こちらも是非ご参加ください。