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創造性教育に関する実践的研究 (日本創造学会講演会(無料))

教育講演会会(無料)
テーマ: 創造性教育に関する実践的研究
― 小学校における創造性教育の実践と効果の測定―
講師: 弓野 憲一 (静岡大学名誉教授/日本創造学会長)
塩田 真吾 (静岡大学教育学部 専任講師)
発表要旨:
新教育基本法では,「個人の尊厳を重んじ,真理と正義を希求し,公共の精神を尊び,豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに,伝統を継承し,新しい文化の創造を目指す教育を推進する」とあるように,「創造性の育成」が重点目標として挙げられています。しかし,日本の学校教育,特に初等・中等教育においては,創造性の育成は軽視され(斎藤 2012),創造性教育の実践も十分であるとは言い難いのが現状です。
では,なぜ創造性の育成は軽視されてしまうのでしょうか。ひとつは,創造性教育の実践事例の少なさ,特に各教科領域での実践事例の少なさと効果測定の不十分さが挙げられます。多忙を極める現場の教員にとって,具体的なイメージを持ちにくく,その効果が十分に測定・検証されていない「創¥造性教育」は,どうしても従来の「学び」の教育に押され,結果的に創造性の育成そのものが軽視される結果になってしまいます。新学習指導要領において小学校の総合的な学習の時間が削減されたことを踏まえると,今後の創造性教育の普及のためには,各教科における多様な創造性教育の実践事例とその効果の検証が求められます。また同時に,そうした創造性教育を指導する教員の養成も課題として挙げられるでしょう。
そこで本発表では,初等教育における創造性教育の必要性や小学校における教科での創造性教育の実践とその効果測定の取り組み,さらには教員養成課程における創造性教育の取り組みを紹介しながら,学校教育において創造性教育をどのように進めるべきか,参加者のみなさまと議論出来ればと考えております。

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