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英語授業学研究所2月 月例会 英語授業学における語彙指導の枠組

開催日時 16:00 18:00
定員20名
会費0円
懇親会の定員10名
懇親会の会費3000円
場所 埼玉県さいたま市中央区大字下落合1712 スカイレジデンシャルタワーズ ノースウィング301・401 下落合コミュニティーセンター(和室→第3集会室)

英語授業学研究所 2月月例会

「英語授業学における語彙指導の枠組」
鈴木政浩(西武文理大学) 南部匡彦(国際短期大学)

 英語授業学研究は授業の発展過程を枠組として提案し,その枠組にもとづく授業の効果や成果を検証する学問である。これまでにいくつかの枠組を提案して来たが,現在主たる研究対象としているのは,楽しさの要因をふまえた望ましい英語授業の枠組(望ましい授業の枠組)である。

 本月例会では,この枠組にもとづいた語彙指導の発展過程について議論を深めることを目的とする。

 望ましい授業の枠組にもとづく語彙指導は次のような発展過程を経ると考えられる。

(1) 日本語との対比で教える(英語借入語とその派生語の活用)
(2) 初学者向けの語彙リストで教える(中学の基本語とその派生語の指導)
(3) 語源をもとにした語彙リストで教える(英語授業における楽しさの要因の1つ)
(4) 海外のニュース番組の講読や視聴を可能とする語彙リストで教える

 2019年1月段階では次のようなところまで研究を進めた。

(1) 英語借入語を語彙項目とする1929語の語彙リストの作成(語彙リスト1)
(2) 英語借入語を語彙項目とするその派生語の語彙リストの作成(語彙リスト2)
(3) 語彙リスト1および2をWebベースのe-learningシステムに投入したコンテンツの作成
(4) 上記コンテンツを使用し,東京都・埼玉県内の大学生を対象としたデータ収集

 本月例会では(4)のデータをもとに,語彙の定着度にどのような差があるのかを分析する。

 英語借入語はカタカナ語として日常生活でも接することができるはずだが,定着度には差が認められた。抽象度や対象者の生活経験などが影響していると考えられる。このデータをもとに,今後,既存の語彙リストを含め,定着の度合いを基準とした語彙リストの作成を進める予定である。当日は語彙項目別の定着度の一覧等をもとに議論を進める。

 本月例会はJSPS科研費 17K02896の助成を受けたものです

 2019年度は本科研費研究の最終年度となるため,『英語授業学研究 学習者の英語運用能力を促進する授業実践の定式化(リメディアルからグローバルまで)』(仮題)出版のための企画編集会議を兼ねます。

 科研費による研究であることを示す書面を用意してございますので必要に応じてお申し付け下さい。

 当日は懇親会を予定しております。月例会・懇親会ともにこちらからお申し込みをお願いいたします。

 3月月例会は3月16日(土)18:00 さいたま市下落合コミュニティーセンターにて実施の予定です。

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