開催日時 | 13:00 〜 17:00 |
定員 | 200名 |
会費 | 0円 |
場所 | 大阪府今宮高校 大国町駅すぐ |
このイベントは終了しました
気になるリストに追加大阪国語教育アセンブリー2017〈開催要項〉
―ことばの教育の定位と挑戦―
■主催 大阪府高等学校国語研究会 大阪府立今宮高等学校 ■協力 大阪府教育庁
■お申込み方法 今宮高校HPよりお申し込みください。
〆切7/27(木)。 http://imamiya.sakura.ne.jp/x/modules/eguide/event.php?eid=212
ことばの教育について、広く自主的に研鑽しあう集会として誕生した「大阪国語教育アセンブリー」も、今年で5回めです。「何のための国語教育か」、「対話が紡ぐことばの学び」、「豊かな未来をつくることばの学び」、「自分を見つめ、社会をつくることばの教育」――この4年間に設定したテーマは、私たちにさらなる思考を求め続けています。過去4年に、各方面からのべ700名を超える方々にご参加いただきました。
「大阪国語教育アセンブリー2017」は、「ことばの教育の定位と挑戦」をテーマに開催します。このテーマ設定の背景には、これまでのことばの教育の蓄積を再確認し、確かな部分、最良の部分をふまえてこれからの実践を生み出していきたいという思いがあります。
変革を唱える言説は、過去や現在の否定を根拠とします。しかし、それはある場合、これまでの実践の単純な否定や、本質を理解しないままの不安定な実践を招来します。
ベテランが自信を失うことなく、また、特に若い実践家が肯定感を持って元気に、前向きに授業できるような、そんな力を少しでも支援できる会になればと思います。
全体会〈ことばの教育の定位を探る〉では、まず、大田堯(たかし)氏(教育学者)から、歴史的なふりかえりを含めたメッセージをいただきます。99歳の戦後日本を代表する教育学者である大田先生のことばから、私たちにとってのほんとうの確かさ、新しさを学びたいと思います。
続いて府川源一郎氏(日本体育大学)、山元隆春氏(広島大学)にご講演いただきます。お二人は、東西を代表する国語教育の研究者で、幅広い視野と深い見識をお持ちです。ことばの教育の確かな蓄積を、これからの実践にどう生かすかというお話をうかがえることでしょう。
分科会は、〈ことばの教育の挑戦〉をテーマに、4つの分科会を予定しています。第1分科会では、講演者と若い先生方が、これからのことばの教育を探ります。第2~4分科会では、それぞれの担当者が中心となり、授業で実際に生きる具体的な「ことばの教育の挑戦」を発表していただきます。
分科会の後は、再び全体で集まり、分科会での成果を共有します。
今年度も「自主的」「本質を問う」「参会者はことばの教育に関わるすべての人」「若い先生方にやさしく」などのコンセプトを継続して開催します。国語科の教員だけでなく、ことばの教育に関心のある方々に広くお集まりいただける会です。お忙しいなかとは存じますが、なにとぞご参会いただきますよう、お願い申し上げます
■日時 平成29年7月29日(土)13:00~17:00
■会場 大阪府立今宮高等学校多目的ホール・会議室他
〒556-0013大阪市浪速区戎本町2-7-39電話06-6641-2612
(地下鉄大国町駅より南300㍍、JR・南海新今宮駅より北西300㍍)
■13:30~15:00 全体会〈ことばの教育の定位を探る〉
ビデオレター 大田堯(教育学者)
講演 府川源一郎(日本体育大学教授)
山元隆春(広島大学教授)
進行 島﨑英夫(大阪教育大学教授本会前理事長)
■15:20~16:20分科会〈ことばの教育の挑戦〉
●第1分科会〈確かな場所からの挑戦〉根源的な自発性を問う
府川源一郎(日本体育大学)山元隆春(広島大学)
松浦早紀(桃谷高校)堀内信雄(尼崎市立明城小学校)
西尾俊祐(大阪教育大学大学院生)
司会進行 桝井英人(北野高校)
▼全体会のお話をふまえ、これからの実践を担う者の視点から、ことばの教育について考えます。
●第2分科会〈古典指導への挑戦〉文語文法指導に依存しない古文の授業
笠原美保子(神奈川県立光陵高校)
司会進行 たき口修司(高津高校・指導教諭)
▼古文における文法指導のやりすぎが古文嫌いを生み出す。でも、文法をやらないでどんな授業をしたらいいの? 文法中心から抜け出した、古文に親しませる授業の可能性を探ります。
●第3分科会〈新分野からの挑戦〉「交渉学」と「国語教育」
増田優奈(茨田高校)
司会進行 鈴木寿(箕面高校・指導教諭)
▼ことばを通じて人物の心情を汲み取る、多様な立場を尊重しながら問題解決を図る。国語の授業でも「交渉学」においても大切な要素です。交渉学とは何か、実践経験と模擬交渉を踏まえてお伝えします。その上で、国語教育での実践について皆さまといっしょに考えたいです。
●第4分科会〈韻文授業への挑戦〉歌のことば~楽しんで短歌を教えたら~
岡田一心(長尾高校・指導教諭)
司会進行 青木雅一(兵庫県立西宮高校)
▼短歌の授業は難しい。けれども歌の言葉は素晴らしい。古今集仮名序で紀貫之が教えてくれたように歌が心から伸びる葉っぱなら、歌の言葉を敬遠しているわけにはいかない。それならいっそ楽しんでしまおう。ふっきれば、本当に豊かな世界が待っている!かもしれない。歌の言葉歌の言葉に挑戦します。
■16:30~17:00全体会(分科会報告・連絡)・閉会
■参加費 無料
■主催 大阪府高等学校国語研究会 大阪府立今宮高等学校
■協力 大阪府教育庁
■お申込み方法 FAXまたは今宮高校HPよりお申し込みください。〆切は7/27(木)。
http://imamiya.sakura.ne.jp/x/modules/eguide/event.php?eid=212
■お問い合わせ 大阪府立今宮高等学校 TEL06-6641-2612(FAX06-6645-7608)
国語科 小山秀樹まで
(講師紹介)
●大田堯(おおた・たかし)
教育学者、1918年生。東京大学名誉教授、都留文科大学名誉教授。日本子どもを守る会名誉会長。専攻は教育史、教育哲学。
現在も、講演や執筆にエネルギッシュに取り組んでいる。
著書は『教育とは何かを問いつづけて』(岩波新書、1983)『大田堯自撰集成』(全4巻・藤原書店)等多数。
●府川源一郎(ふかわ・げんいちろう)
日本体育大学教授、1948年生。小学校での現職経験も長く、文学教育実践に関する著作もあるが、国語教材史・教科書史が研究のメインである。
著書に、『文学教材単元学習の新展開』(明治図書、1986)、『「ごんぎつね」をめぐる謎―子ども・文学・教科書』(教育出版、2000)『私たちのことばをつくり出す国語教育』(東洋館出版社、2009)『明治初等教科書と子ども読み物に関する研究』(ひつじ書房、2014)『「ウサギとカメ」の読書文化史』(勉誠出版、2017)等多数。
●山元隆春(やまもと・たかはる)
広島大学教授(教育学部・教育学研究科)、1961年生。
大学院生のころより、読者反応理論とその教授法を中心とした文学教育研究に取り組む。
著書に、『文学教育基礎論の構築』(溪水社、2005)、『読者反応を核とした「読解力」育成の足場づくり』(溪水社、2014)、キーン『理解するってどういうこと?』(共訳、新曜社、2014)、『読書教育を学ぶ人のために』(編著、世界思想社、2015)、トムリンソン『ようこそ!一人ひとりをいかす教室へ』(共訳、北大路書房、2017)がある。
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