開催日時 | 20:00 〜 22:00 |
定員 | 20名 |
会費 | 0円 |
場所 | オンライン |
このイベントは終了しました
気になるリストに追加【名称】「公共」哲学カフェ
公共的なテーマと問いを考える哲学カフェ
【主催】philosophy愛知
【日時】2024年1月22日(月)20時〜22時
【場所】zoom
【テーマ】「校則の見直し」を考える
<設定理由>
最近、「校則の見直し」のニュースをよく見かけませんか?細か過ぎる校則や行き過ぎた指導批判を受け、文部科学省が校則の見直しを指示したのは1988年にもありました。今回はそのときとは違うところがあります。
文部省は、1965年に『生徒指導の手びき』を、1981年に『生徒指導の手引』を発行しました。生徒指導というと、服装頭髪の自由を縛るとか、遅刻や授業や交通安全やマナーなどの生活指導、喫煙・飲酒あるいは窃盗や傷害など法律に則った指導、いじめや自死等の防止なとのイメージがあります。それに尽きる話ではありませんが、学校教育では学習指導と対となる重要な活動です。しかし、『学習指導要領』のような基本書がありませんでした。小学校から高校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法についてまとめた『生徒指導提要』が発行されたのは最近で、2010年です。子どもを巡る状況、社会の変化、価値観の変化、こども大綱などこども政策との整合性など、さらなる検討が「有識者」を集めて行われ、2022年12月に改正されました。
岐阜県や熊本市など熱心な都道府県・市町村もありますが、学校間・教員間の温度差があります。管見ではありますが、文部科学省が音頭を取り、高校の学校現場へ呼びかけている一方で、私の知る限りの高校の学校現場は、改正そのものが青天の霹靂のような急な話です。ましてや改正の内容、目的、意味について理解が追いついていないようにみえます。
これは、2000年代前半に総合的な学習の時間が新設された時の高校現場の反応や対応を彷彿とさせます。
「校則の見直し」を指示したのに、進まないことに、有識者は苛立ちを隠せないですが、そんな話は聞いたことがないという高校生も少なくないです。保護者たちはわからないです。学校・教員もよく知らないのが実情ですが、学校・教員が教えないからだけではなくて、マスコミの取り上げ方も少なく感じます。
いずれにせよ、時間がかかるし、手間暇がかかるでしょう。犯人探しや犯人を決めてバッシングするのがゴールではありません。他者の問題だけでなく、むしろ自分(たち)の問題への振り返りを欠かさずに話し合いたい。多様なステークホルダーの意見をまずは聞き合う哲学カフェにしたいです。
関連報道記事は沢山ありますが、下記をご参考に。
https://www.google.com/url?q=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231221/amp/k10014294411000.html&sa=U&ved=2ahUKEwjugMSI6KqDAxWhga8BHfPhCuQQFnoECBIQAQ&usg=AOvVaw3pYW8yTBtEvkIVDVV0EoU6
ちなみに、学校の道徳教育の中心的な役割を果たす「道徳教育推進教師」は、高校では、生徒指導主任(生徒指導部部長)がなる場合が多いと思われます。生徒指導は、挨拶や礼儀を身につけ、高校生らしい服装頭髪をさせることばかりしているわけではないのですが、健全育成=道徳教育という人間理解が共通前提にあると仮説として考えています。
さて、生徒指導は道徳教育だろうか。これからの道徳が、考えること、議論することを重視するならば、生徒指導も考える議論する対話をする方向へ行くのでしょうか?校則の見直しに哲学・倫理学の出番はあるのでしょうか?
校則の見直しに、高校『公共』で、法学的に、哲学・倫理学的に学ぶことと結びつかないから模索中です。ご関心がある大人の方も小中高生の方の参加をお待ちしています。
【進行役】philosophy愛知
【定員】
【参加費】無料
【申込み】必ず下記からお願いします。
https://forms.gle/ZDGcrHg21p1horhG9
【哲学カフェとは】
哲学カフェは、テーマについて、参加者どうしが問いを立て、自分で考えたことを話し、お互いに応答的な対話をして、協力して問いを深めていく会です。
哲学の専門用語や知識は不要です。 哲学カフェのルールやマナーを守っていただける方であれば、どなたでも参加できます。
ルールといっても、参加者同士が互いに敬意を持ち、対等な立場でテーマについて考えるために協力して考えるためのものです。
①他の参加者の方の話をしっかり聴きましょう。
②権威ある専門家の言葉などを引用して正当化せず、自分の経験に基づいて、自分で考えたことを相手がわかるように話しましょう。
③自分と異なる意見があることこそ社会にとって当たり前のことですので、人格を含めて全てを否定せず受け止めましょう。
などです。
自分の考えが絶対正しいとして、相手を説得する勝ち負けを決める論争の場ではありません。合意形成をしたり、一つの結論にまとめようともしません。
むしろ、自分の考えが変わる、自分が変容する経験を数多くすることが、自分の成長につながると実感できます。
価値観が異なるひと同士が冷静に話し合い、視野を広げ、考えを深めるためのコミュニケーションの場です。
哲学カフェや哲学対話は自己理解と他者理解を深め、寛容性が高い社会を作り、正解を見つけにくい問題を粘り強く考えるための作法と技法がいっぱい詰まっています。
安心して話せる安全な場所をすべての参加者でつくります。
小さな哲学カフェですが、哲学対話の良さを実感していただければと願います。
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