
毛利真弓『刑務所に回復共同体をつくる』を読みます。
「話すこと」は「手放すこと」
人の心が癒されるためには、その人自身の体験を誰かと共有すること(話すこと=放すこと)が不可欠だと言われています。そして、その誰かは誰でもよいのではなく、安心でき、信頼できる場所にいる人々であることが必要です。
本書『刑務所に回復共同体をつくる』では、映画『プリズン・サークル』の舞台となった島根県の官民協働刑務所「島根あさひ」での回復共同体(Therapeutic community: TC)をつくる様子が心理士の立場から描かれています。本書を通して、自身の経験を話し、回復するための場づくりの可能性と難しさについて考えていきたいと思います。
本書の著者である毛利真弓さんは序章の中で次のように述べています。「本書は刑務所での心理士の目から見たTCの話であるが、心の傷や記憶をどう整理す...
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