頭の中での学びから組織の中での学びへーーレイヴ&ウェンガー『状況に埋め込まれた学習：正統的周辺参加』を読む

詳細・申込：https://ap251108.peatix.com/

〈生きた知識は状況の中で生まれる！〉

私たちの社会において学習は、「学校教育」のイメージと強く結びついています。

「知識」のある人から教えてもらうことで「知識」を得る。そして、得た「知識」を別の場面で活用する。

このような学習において、「知識」は　誰にとっても同じモノ　として想定されています。これは、「知識は脱文脈化できる」という想定です。

しかし、本当にそうでしょうか？　伝えたはずの「知識」がまったく別の「知識」として受け取られたり、そもそも別の場面で活用できなかったりすることも多いです。これは、「知識の伝え方」や「知識の活用の仕方」の問題ではなく、そもそも私たちの「知識に対するイメージ」あるいは「学習のイメージ」が誤っていることに由来するのではないでしょうか。

文化人類学者ジーン・レイヴと教育理論家・実践家のエティエンヌ・ウェンガーは、本書『状況に埋め込まれた学習』において、知識や学習に対する新しい見方を提案します。謎めいて響く「状況に埋め込まれた（学習）」という言葉も、本書を読めば、その意図がわかります。

今回のセミナーでは、学校教育だけでなく、組織学習や労働問題にとっても重要な本書を取り上げ、読んでいきたいと思います。

本セミナーは二部構成です。第一部では、毎回１章分の要約を紹介し、本書の読解を進めます。第二部では、状況的学習論の観点から本書を解説します。さらに、参加者のみなさんと議論する時間もつくりたいと思います。

本書で提案される「実践共同体」や「正統的周辺参加」は「変化の時代における「学び」の理論」としても注目を集めています。研究者だけでなく、実践家のみなさんにも、本セミナーでの「学び」はお役にたつものと思います。奮ってご参加ください。

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