【ハイブリッド開催】第11回 「 起源への問い」 科学と哲学でひもとく、知性・生命・宇宙のはじまり

開催日時 13:00 16:45
定員300名
会費0円
場所 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
【ハイブリッド開催】第11回 「 起源への問い」 科学と哲学でひもとく、知性・生命・宇宙のはじまり

 2026年2月1日(日)、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU-WPI)と東京科学大学地球生命研究所(WPI-ELSI)と第11回合同一般講演会「起源への問い」を開催いたします。

 宇宙・地球・知性..その起こりはどのようなものだったのでしょう。私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。本講演会では宇宙・地球・知性の起源について、今どこまで解き明かされているかその最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、異なる領域で起源に迫る3名のサイエンティストの対話を、東アジアの比較哲学の研究者がモデレートします。

日 時 : 2026年2月1日(日) 13:00-16:45
開催形式: ハイブリッド形式
   オンサイト 東京大学 伊藤国際学術研究センター・伊藤謝恩ホール
   オンライン Zoomウェビナー
  参加費 : 無料
  定 員 : オンサイト300名(先着順)・オンライン1000名
  対 象 : 高校生以上
  申込締切: 2026年1月25日(日)

  イベント詳細・申込みはこちらから:
 https://ircn.jp/outreach/20260201_11th-origins

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<登壇者・講演情報>

人工知能の始まり ― 脳から人工知能へ
大木 研一
東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)副機構長・教授

人間の脳を模した機械が作れないかという問いから、人工知能の研究は始まりました。本講演では、脳のしくみを手がかりに人工知能がどのように生まれ、発展してきたのかを紹介します。さらに、人工知能の進歩が、私たちにとって知能とは何か、考えるとはどういうことかについて、改めて照らし返していることを考えたいと思います。

プロフィール:
1996年東京大学医学部卒。博士(医学)。東京大学助手を経て、ハーバード大学医学部で研究フェロー、インストラクターを歴任。九州大学大学院医学研究院教授を務め、現在は東京大学医学系研究科教授。ニューロインテリジェンス国際研究機構副機構長、Beyond AI研究所教授を兼任。
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電気仕掛けの生命の始まり ― 深海から宇宙へ
中村 龍平
東京科学大学 地球生命研究所(WPI-ELSI)教授

生命は細胞の中に小さな「電池」を持ち、その働きでエネルギーを生み、分子を作り、生命活動を続けています。この精密な仕組みはナノスケールで進み、現代の電子デバイスを超える効率を発揮します。では、約40億年前、地球にも生命誕生を促した「電気で動く原始生命」は存在したのでしょうか?最近の研究では、深海の熱水噴出孔で生まれる微小空間を流れる電気が、分子を集め、秩序をつくり、生命の始まりを助けた可能性が示されています。本講演では、この仕組みと宇宙生命探査へのつながりを紹介します。

プロフィール:
2005年大阪大学で博士号を取得、その後、米国のローレンスバークレイ国立研究所でポスドク研究員、東京大学で助教、理化学研究所でチームリーダーを経て、2017年より東京科学大学 地球生命研究所 教授。専門は電気化学と生命起源。
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物質世界の始まり ― 反物質との違いを問う
樋口 岳雄
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU,WPI)教授

宇宙の最初期に起きたビッグバンにより、宇宙には物質粒子とそれと等量の反物質粒子が作り出されました。しかし、宇宙は見渡す限り物質粒子で作られ、反物質粒子で作られた世界は見つかっていません。物質粒子と反物質粒子の間に未知の性質の違いがあり、その違いが反物質粒子を宇宙から消し去ったためと考えられています。この未知の違いを突き止めるため、物質粒子と反物質粒子を人工的に作り出して両者の違いを精密に測定する実験が日本で進められています。本講演では、物質粒子と反物質粒子の間の未知の違いに迫る実験を紹介します。

プロフィール:
2002年より高エネルギー加速器研究機構にて助手・助教。2012年に東京大学Kavli IPMUに異動し、特任准教授・准教授を経て2023年より同教授(現職)。素粒子物理学実験Belleとその後継のBelle IIに参加中。両実験にてCP対称性の破れの探索やデータ収集機構・半導体検出器の開発を経験。
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鼎談モデレーター
中島 隆博
東京大学 東洋文化研究所 所長・教授

プロフィール:2000年より東京大学大学院総合文化研究科で助教授・准教授。2012年に東京大学東洋文化研究所に異動し、准教授を経て2014年より同教授(現職)。2023年から同所長。中国哲学の通史と近代日本哲学の通史を公刊する一方で、世界哲学の運動に参加し、2020年に『世界哲学史』全9巻を出版。韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語に翻訳された。起源に関しては、かつて「中国における「哲学の起源」――抑圧された胡適の老子起源説」(2013年)を出版したことがある。

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