開催日時 | 14:00 |
会費 | 一般・6,000円、学生・4,000円 |
場所 | 東京都京成線青砥駅周辺 (詳細は参加者の方へお知らせいたします) *開場は13時45分〜 |
主催 | コミュニティファシリテーション研究所 |
【学級崩壊クラスを担任と立て直した紛争解決ファシリテーターの目線】
「元気がいいのはいいけど、うるさすぎてけじめがつかなくなっている」
「楽しい授業をしたいのに、子どもたちの反応が悪い」
「悪い子はいないけれど、少しコソコソしていることが気になっている」
「スクールカウンセラーとして、どうやって先生と連携したらいいのか…」
「校長から言われること、保護者から言われること、同僚から言われること、こんなにバラバラでどうしたらいいの?」
などと、悩んでいませんか?
崩壊した学級の立て直しを担任と取り組んだ紛争解決ファシリテーターが、どのような視点で取り組んだのか「紛争解決のためのファシリテーション」を体験しながら、教育の本質に迫ります。
近年、学級崩壊している担任の先生自らの立て直しを手伝わせていただきました。担任の先生の熱い想いと現場を確認して、立て直しに必要なレバレッジ・ポイント(テコの効くところ)を見極めて、具体的なアクションに集中しながら、学級の変容を見守ります。特に、学習場面、子どもたちの活動場面における、担任の先生のメンタル状態、担任と子どもたちとの関係性の質、子どもたちの状態(行動・雰囲気)に注目します。担任の先生の柔軟性と熱意のある取り組みにより、4週間で学級における危機的な状態から抜け出ました(校長先生、教頭先生、同僚の先生からも評価)。
セミナーは、みなさんの現場の課題を振り返りながら、実際に取り組んだ学級崩壊の事例をもとに講義を行い、学級経営の本質に課題に取り組むための「見立て方(視点)」を学びましょう。
・意外に語られない教師の仕事の本質。その本質的なスキルとは?
・学級づくりと学級崩壊のメカニズム。その影響のポイントとは?
・信頼に基づく学級経営の5つのコツ
・授業計画と学級づくりの構造。理解を深めるVS進度を遅らせない
・単純な仕方で納得を引き出すには?
こんな方に集まっていただきたいと思っています。
【教師の方】
・ひとりひとりの児童生徒たちがお互いを尊重してイキイキと活動しているクラスにしたい!
・自ら考え行動する雰囲気が高まっているクラスにしたい!
・一人一人の個性を大切にしつつ一体感のあるクラスをつくりたい!
【その他】
・スクールカウンセラーとして学級のことで悩んでいる先生に役立ちたい!
・学童保育や地域の子どもと関わる立場から先生たちを応援したい!
・学校現場の難しさを感じているが、その本質を理解して先生たちを応援したい!
※セミナー終了後、交流会を行います(2,000円程度。事前にお知らせください)
【お申込方法】
下記フォームにて、お名前、メールアドレス、ご連絡先(携帯)、「簡単な参加動機」欄に(1)学校種別(小、中、高)、(2)経験年数/未経験、(3)終了後の交流会への参加・不参加
をご記入の上、お申込みください。http://comfaci.com/mail/apply/
【講師紹介】
紛争解決ファシリテーター
廣水乃生(ひろみずのりお)
コミュニティファシリテーション研究所代表。
1968年生まれ。
東京学芸大学大学院教育学研究科修了。
米国プロセスワーク研究所大学院葛藤解決・組織変革ファシリテーションマスターコース修了。
現在は企業や行政の組織開発に関わる一方、組織経営者だけでなく、教師やスクールカウンセラーへのスーパーバイズ(アドバイス・コンサルテーション)を行っている。2013年度は親睦のある明治大学の諸富祥彦先生の声かけで日本カウンセリング学会シンポジウムのパネラーとして参加。
学校現場に関わり早20数年。もめごとを解決したり集団を活性化したりする手法(ファシリテーション)と教育を融合させて多様な立場で実際に現場に関わってきた。学校とのつながりの歴史は、高校非常勤講師に始まり、中学校教諭、特別支援、小学校担任、高校講師と教師として可能なあらゆる立場を経験。
関わった学校は、都内私立高校3校、茨城県公立中学校4校、茨城県公立小学校2校、茨城県私立公立高校3校と実に12校!その現場経験のうち、担任の経験は、教諭と講師あわせて8年。
集団でのもめごとや集団の活性化が専門なので、生徒間の問題はもちろん、教師・生徒の問題、保護者・教師の問題、教師間の問題、なんでも大丈夫です。学級経営、学年経営、学校経営レベルも対応可能。これまで教育現場でなんとなくしていたことについて理論的な背景から検証できるようになり、再現性が出て、より工夫ができるようにする専門家。
※関連記事「信頼に基づく教育実践?個性を認め喜び溢れて生きる姿を求めて?」(NPOコアプラス メルマガ2014年5月号)
【講師からのあいさつ】
このセミナーでは、教育現場に長く関わる中で見えてきたことを理論的なことも踏まえてみなさんと共有していきます。
私は25歳になったとき、茨城県公立中学校に赴任し初めて担任をもちました。それからの7年間で実践してきたことは短い時間ではありますが、おそらく対人職に関する本質的な経験でした。それは関わってくれたたくさんの方々から学ばせていただいたものです。
学校教育現場をもっと外側から支援する必要性を強く感じ、集団のダイナミズム(動的側面)や集団を理解するための視点などを学ぶために一念発起、学校を飛び出し、アメリカへトレーニングに行きました。
道を変えながらも、退職後も講師は続けていきました。学校現場の変化を感じていたい、またさまざまな学校現場を肌で感じたい、そういった想いからさまざまな学校を体験しました。
トレーニングに通いながら、地元では「水戸教育フォーラム」を開催。19回続いたこのフォーラムは、異なる立場の声を互いに聴き合う場として赤ちゃんからお年寄りまで延べ人数250名(各回4~35名)の方が参加くださいました。
またトレーニングを終えて最初に赴任した学校では、学級崩壊のクラスを前任者から引き継ぐ形でスタート。このときは、もめごとの最たる状況にトレーニングの成果を試すべく与えられたように感じられました。4週間で学級は立ち直り、子どもたちと楽しい時間を過ごせました。
PTAの役員も3年行い、最後の2年は会長までさせていただきました。PTAの運営上の難しさや教職員との見え方のちがいを肌で感じることができました。現在は学校評議員として微力ながら学校に関わらせていただいています。こうして教育に関わる多様な声を身近に体感しながら歩んできた20数年は、延べ8年の担任経験をさらに奥深く理解させるものとなりました。
近年、学級崩壊している担任の先生自らの立て直しを手伝わせていただきました。担任の先生の柔軟性と熱意のある取り組みにより、4週間で学級における危機的な状態から抜け出ました(校長先生、教頭先生、同僚の先生からも評価)。
こうしたさまざまな経験による実感としては、私が学んできたファシリテーションは学校現場で活躍される先生たちが普段している仕方に共通するところがたくさんあります。それらに理論的な枠組みや視点を与えることで、普段何気なくしていることを活用しやすくし、苦労している先生方にとって解決策を見つけ出しやすいヒントとなるものと確信します。先生方が抱えている具体的な問題に対しても多様な視点から一緒に方向を探ることもできればうれしいです。
今は現場を離れた身として、このセミナーが、未来の子どもたちを支えるこれからの先生方への応援歌となることを願っています。
コミュニティファシリテーション研究所
廣水乃生(ひろみず・のりお)
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