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―新たな実践をひらくことばの教育―大阪国語教育アセンブリー2018

開催日時 13:00 17:00
定員250名
会費0円
場所 大阪府大阪府立今宮高等学校  地下鉄大国町駅より南300㍍、JR・南海新今宮駅より北西300㍍

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―新たな実践をひらくことばの教育―
 ことばの教育について、広く自主的に研鑽しあう集会として誕生した「大阪国語教育アセンブリー」も、今年で6回めです。「何のための国語教育か」、「対話が紡ぐことばの学び」、「豊かな未来をつくることばの学び」、「自分を見つめ、社会をつくることばの教育」「ことばの教育の定位と挑戦」――この5年間に設定したテーマは、現在の課題を私たちひとりひとりがとらえなおし、深める契機として多くの賛同を得、各方面からのべ850名を超える方々にご参加いただきました。
 「大阪国語教育アセンブリー2018」は、「新たな実践をひらくことばの教育」をテーマに開催します。
学習指導要領が変わり、大学入試が変わる――教科書は? 授業の方法は? 評価は? 対策は? ……私たち末端の実践者は、変革を唱えることばを耳にし、ある場合それを現在の指導の否定ととらえたり、不安を覚えたりします。
「新たな実践をひらくことばの教育」というテーマは、学習者の成長を支える指導者みずからが、安心して、新鮮でより深い実践に挑むきっかけをつくりたいという思いから設定されました。
飛び交う言説は、豊かな実践がともなわない場合、いのちのないことばとして漂うだけです。振り回されることなく、これまでのことばの教育の蓄積を、経験・歴史という観点から掘り起こし、共有し、その確かな部分、最良の部分をふまえて今後の実践を生み出していく――いのちを与えるのは私たちです。ベテランが自信を失うことなく、また、若い指導者が肯定感を持って元気に、前向きに授業できる、豊かな実践への歩みをめざしたいと思います。
 全体会〈経験・歴史から次代をひらく〉では、田中孝一氏(川村学園女子大学・元文部科学省主任視学官)と島﨑英夫氏(大阪教育大学)による「講演と対話」を予定しています。両氏とも高校の現場経験、教育行政、教員養成のご経験をお持ちです。ひとりの実践者として〈経験〉という源泉、そして〈歴史〉〈社会〉という広い視点から、今起きつつあることの意味、これからの具体的な見通しをお話しいただけることと期待しています。若い先生方は、そのご経験やご見識に基づいたお話から、豊かな教師としてのひとつの姿を見いだされることでしょう。
 分科会は、〈次代をひらく確かな実践〉をテーマに、4つの分科会を予定しています。第1分科会では、若い先生方が、これからのことばの教育実践を探ります。第2~4分科会では、それぞれの担当者が中心となり、特に若い先生方が授業で実際に生かしていただけるような、「確かな実践」を発表していただきます。分科会の後は、再び全体で集まり、分科会での成果を共有します。
 今年度も「自主的」「本質を問う」「参会者はことばの教育に関わるすべての人」「若い先生方にやさしく」などのコンセプトを継続して開催します。国語科の教員だけでなく、ことばの教育に関心のある方々に広くお集まりいただける会です。お忙しいなかとは存じますが、なにとぞご参会いただきますよう、お願い申し上げます。

■日 時 平成30年7月28日(土)13:00~17:00
■会 場 大阪府立今宮高等学校 多目的ホール・会議室 他
 556-0013  大阪市浪速区戎本町2-7-39  TEL06-6641-2612
(地下鉄大国町駅より南300㍍、JR・南海新今宮駅より北西300㍍)
■参加費  無料
■主 催  大阪府高等学校国語研究会 大阪府立今宮高等学校
■協 力  大阪府教育庁
■お申込み方法 今宮高校HPよりお申し込みください。〆切は7/26(木)。
http://imamiya.sakura.ne.jp/x/modules/eguide/event.php?eid=245

■お問い合わせ  大阪府立今宮高等学校  TEL 06-6641-2612(FAX 06-6645-7608)

13:00~13:20 受付
13:20~13:30 開会・概要説明 小山秀樹(今宮高校・指導教諭)
13:30~15:00 全体会 〈歴史・経験から次代をひらく〉
講演と対話  田中孝一(川村学園女子大学教授 元文部科学省主任視学官)
    島﨑英夫(大阪教育大学教授 本会前理事長)

●田中孝一(たなか・こういち)川村学園女子大学教授、元文部科学省主任視学官。1951年生。
 鹿児島県立鶴丸高校、種子島高校教諭を出発点に、鹿児島県教育庁指導主事、国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官・文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官、かごしま県民大学中央センター所長、文部科学省初等中等教育局視学官等を経て、主任視学官。「新教育課程の軸となる言語能力の育成と言語活動の充実」(共著。ぎょうせい 2017)など著書多数。「国語科の視点に立ったカリキュラム・マネジメント」(『実践国語研究』明治図書)を現在連載中。若い頃から鹿児島県の高校現場で研究会活動にかかわり、現在はこれまでのすべての経験を生かして主に小学校の教員養成に取り組んでいる。

●島﨑英夫(しまざき・ひでお)大阪教育大学教授(教職教育研究センター)、1956年生。
 大阪府立高校3校で国語を教え、大阪府教育センター指導主事、府教委高等学校課参事や岬・堺西・清水谷3校の校長を歴任。大阪府高等学校国語研究会の前理事長。現在は、教員養成と教員研修について、研究と実践に取り組んでいる。著作に「市民としての力量」(『教育実践研究』第8号、2014)や「新しい“物語”づくり」(志水宏吉編『格差をこえる学校づくり』2011年4月、大阪大学出版会)等がある。2015年より『教育PRO』誌に「時評」を隔月で連載中。

15:00~15:20 休憩・移動
15:20~16:20 分科会〈次代をひらく確かな実践〉
第1分科会 〈出し合いながらひらく〉 明日へ繋ぐ「悩み」と「挑戦」 清水琢視(寝屋川高校)・増田優奈(茨田高校)・中尾優作(北野高校)
 村尾一樹(北野高校)・金田章吾(常翔啓光学園中学校・高等学校)
▼経験1、2年。まだまだ青い私たちの毎日は、「困った」「しまった」の繰り返しです。その中でも、もがきながら試していることもあります。そんな悩みと挑戦を共有し、皆様に意味づけていただければ幸いです。力を貸してください!
第2分科会 〈新聞からひらく〉簡単なことから始めよう               瀧口 梓(兵庫県立川西明峰高校)
 司会進行 松浦早紀(桃谷高校)
▼書くことができる生徒を育てるために。生徒の実態に合わせて、簡単なことからやや難しい課題まで。新聞を使ったさまざまな実践を紹介します。
第3分科会 〈作文からひらく〉こどもの生活と表現
勝村謙司(堺市立安井小学校)
司会進行 岡田一心(長尾高校・指導教諭)
▼堺市立安井小学校で12年間「生活綴方」と呼ばれる作文教育の実践を続けてきました。その記録と「山びこ学校」で知られる無着成恭さんのインタビューなどをこのたび「こころの作文~綴り、読み合い、育ち合う子どもたち~」(かもがわ出版 2018)として上梓しました。「関係の貧困」が指摘されるいまだからこそ、「生活綴方」教育法の大切さを話したいと思います。
第4分科会 〈古典をひらく〉古典理解を深めるために ~解釈からグループ音読へ~
武田信紀(長野高校・指導教諭)
司会進行 石堂有紀(高槻高校)
▼古文学習で大切にしていること。1つ目は「解釈に必要な文法」と「文脈類推」を用いて大意を捉えること。2つ目は「グループ音読」を通して状況や心情を理解すること。特にグループ音読を通してクラス全体で内容理解を深める方法を『大和物語』や『源氏物語』等を例に考えてみましょう。

16:30~17:00   全体会(分科会報告・連絡)・閉会

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