日本英語教育史学会 第309回 研究例会

開催日時 14:00 〜 17:00
定員50名
会費無料円
場所 オンライン 

お申し込みは、以下のリンクよりよろしくお願いいたします。
会員: https://forms.gle/dZ5zZdJ87v3TzTRk8
一般: https://forms.gle/HLSqRGfvsDPVno378
問合せ: 参加フォームの通信欄よりお願いいたします。

〇 研究発表:「2030 年代に向けた英語科の「見方・考え方」を問い直す
―2017・2018 年学習指導要領改訂の歴史的意義と次期学習指導要領案への提言―」
水野 邦太郎(神戸女子大学)

本発表は,2017・2018 年学習指導要領改訂を日本の教育課程改革史における画期として位置づける。同改訂では,教科等別部会に先立つ教育課程企画特別部会での議論を経て,全教科共通の「資質・能力の三つの柱」が提示された。同時に,その実現の鍵として各教科等の特質に応じた「見方・考え方」が整理され,教育課程編成や指導の根幹に据えられた。本発表では,この歴史的意義を踏まえ,2030 年代に向けた次期学習指導要領案における英語科「見方・考え方」の課題を検証する。その上で,同概念を「英語という言語に固有の意味構築の枠組み」として再定義し,共著『英語絵本原文とつないだ新しい教材解釈』所収の The Letter を題材に,英語の「見方・考え方」を働かせた教材解釈の方法を提示する。以上を通して,英語科における「深い学び」を実質化するための次期学習指導要領改訂への提言を行う。

〇 研究発表: 研究発表「小野圭次郎の経歴に関する再検討」

鈴木 聡(鳥羽商船高等専門学校)

本発表は,小野圭次郎の経歴について,先行研究や人物データベースの記述を比較検討し,その実像を再構成したものである。特に,北予中学校,三重県励精館・励精中学校,松山高等商業学校をめぐる在職経歴や職名の相違に着目した。官報,職員録,学校沿革誌,同窓会誌などの史料を用いて検証した結果,北予中学校は私学であり,励精館赴任はその経験を評価された人事であった可能性が高いこと,また松山高商では講師と教授の記載が併存することが判明した。さらに,著述活動との関係や退職後の教歴についても考察し,小野の教育者・著述家としての歩みを再検討した。あわせて,速川和男の記述にみられる三重県での教歴と北予中学校在職期間との整合性を検討し,従来理解の問題点を指摘した。以上により,小野の転任経路と職業的展開をより具体的に示した。併せて,関連人物や学校との関係を整理し,経歴研究上の課題も明らかにした。

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