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ニューロサイエンスから考える脳卒中リハビリテーション in 福岡

講師: 森岡 周先生
畿央大学大学院健康科学研究科 研究科主任・教授
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長

【講演概要項目/キーワード】
1. 運動障害および機能回復の神経メカニズム
2. 運動機能回復に影響を及ぼす要因および治療戦略
3. 半側空間無視・身体失認・失行の神経メカニズム
4. 上記の高次脳機能障害に対する治療戦略

【講演アブストラクト】

運動障害(運動麻痺)と高次脳機能障害(失認、失行など)の病態および治療
 近年のニューロサイエンスに基づいた脳卒中リハビリテーションについて基礎と応用の両方から解説する。特に今回は運動障害(運動麻痺)と高次脳機能障害(失認、失行など)の病態および治療に関してニューロサイエンスの視点から解説する。

「運動先行/予測型の活動(運動イメージや運動観察)」
「運動発現における皮質脊髄路の発火(運動実行)」「体性感覚フィードバック」
前半は脳卒中片麻痺後の運動機能回復に影響を与える要因としての「運動先行/予測型の活動(運動イメージや運動観察)」「運動発現における皮質脊髄路の発火(運動実行)」「体性感覚フィードバック」の神経メカニズムを説明し、それらを応用したリハビリテーション介入を紹介する。

半側空間無視と失行
後半は高次脳機能障害の中では比較的出現頻度の多い半側空間無視と失行を中心に、その病態をニューロサイエンスからどのように捉えるか概説し、クリニカル・リーズニングのポイントについて述べるつもりである。

株)SENSTYLE 代表取締役 国中優治から一言

なぜ、いまニューロリハビリテーションが必要なのか。

昨今、「脳の科学」の進歩がすすみ、リハビリテーション分野における導入が始まっています。ニューロサイエンスとは神経科学を基盤としたもので、我々が机上で学習した疾患や障害ベースから考えられる「結果」に対する応用ではなく、今まで目に見えなかった脳内機構に注目し、人の部分にまでその理解が及ぶことで、リハビリテーションへの応用可能性が大きく変化していくことと思います。ということはニューロサイエンスの探求は自分自身いわゆる私を理解することにも繋がり、講演の途中からは自分への気づきも生まれてくることと思います。
※森岡先生の著書最新刊「リハビリテーションのための神経生物学入門」においても「私」という生きものとして表現されています。それが成功する脳への鍵となり「障害に前向きな脳」、「セラピストとしての結果に繋がる脳」をシンクロできるのも夢ではありません。
森岡先生に出会い、講演を聞くことを重ねたことで、私自身固定概念にとらわれない強さを知るきっかけとなりました。

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