開催日時 | 13:30 |
定員 | 300名 |
会費 | 0円 |
場所 | 東京都文京区大塚3丁目29番1号 筑波大学附属小学校 講堂 |
『シティズンシップ教育に地理・歴史教育はどのように関わることができるのか』
近年、世界の様々な地域でシティズンシップ教育(市民性教育、市民教育とも訳される)の動きが活発化し、その動向が注目されている。
シティズンシップとは「多様な価値観や文化で構成される社会において、個人が自己を守り、自己実現を図るとともに、よりよい社会の実現に寄与するという目的のために、社会の意思決定や運営の過程において、個人としての権利と義務を行使し、多様な関係者と積極的に(アクティブに)関わろうとする資質」と言われている。その資質を身に着ける教育がシティズンシップ教育である。
世界に先駆けて、イギリスでは、責任ある社会的道徳的行動、地域社会への主体的参加、民主社会の構成員としての知識・技能の習得・活用を目的として2002年9月からシティズンシップ教育が、中等教育段階で必修科目として導入された。
日本においては、「シティズンシップ教育」は、小学校では社会科を中心に、道徳、特別活動、総合的な学習の時間でカリキュラムとして考えることができる。中学校では、社会科公民的分野が高等学校では公民科がその役割を中心的に担っていると考えることができる。
本研究会では、アメリカ合衆国で成立した社会科の理念である"Good Citizenship"の育成と新しいCitizenship Education(シティズンシップ教育)の考え方を踏まえて、市民育成という観点から、公民的分野からのアプローチとは異なった分野からのアプローチ、つまり、地理・歴史教育からのアプローチの可能性を検討したい。
小学校や中学校の社会科における地理や歴史に関わる内容の学習においてどの程度シティズンシップ育成に関わることができるのか、その役割を検討したい。さらに、高等学校では、日本学術会議で検討された「地理基礎」「歴史基礎」の内容構成を射程に入れてCitizenship教育としての地理・歴史教育のあり方を検討していくこととする。
今回は、小学校・中学校・高等学校の教育現場の教員に実践をもとにこの問題について提言いただき、コメンテーターからの提起をもとに参加される皆さんと協議を深めたいと考えている。
記
期日 2015(平成27)年5月24日 日曜日 午後1時30分~午後4時30分
場所 筑波大学附属小学校 講堂 (東京都文京区 丸ノ内線 茗荷谷駅より徒歩8分)
報告者
・北川智之氏 埼玉大学教育学部附属小学校
・木村真冬氏 お茶の水女子大学附属中学校
・吉田英文氏 東京都立府中東高等学校
コメンテーター
・竹内裕一氏 千葉大学
参加費は無料です。多くの皆様のお越しをお待ち申し上げます。
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