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京都大学 学術情報メディアセンターセミナー 「認知症のためのパーソン・センタード・ケアとメディア技術の接点」

開催日時
場所 京都府 京都大学 学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室

■イベント概要
学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。
 今回の学術情報メディアセンターセミナーでは、西香川病院の大塚智丈 院長をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。
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プログラム
16時30分~17時30分
◆講演者
大塚 智丈 (西香川病院長)
◆講演題目
認知症の人の正しい理解と援助
◆講演概要:
日本は人類未曾有の超高齢社会となり、近年認知症の人は急増しています。このような中、認知症への関心は高まっていますが、その一方でネガティブなイメージがまだ根強く残っています。認知症の人は症状や心の内面がわかりにくく誤解され、本人の思いがないがしろにされてしまいがちです。その結果、周囲との人間関係が悪化し、対応が難しくなってしまうことが多いのです。しかし、もし多くの人が認知症の人の心情・心理など状況をよく知り正しく理解すれば、誤ったイメージや不適切な対応は改善し、本人も周りも良い状態になっていくでしょう。本講演では、一般的にはまだまだ良く知られていない認知症の人の実態と援助方法について紹介します。認知症と共に良い人生を生きるためにどうすればよいかをみんなで考え、不幸な認知症の人が減って疾病観も変わることを期待しています。

17時30分~18時30分
◆講演者
中村裕一、近藤 一晃(学術情報メディアセンター)
◆講演題目
パーソン・センタード・ケアのためのメディア技術
◆講演概要
西香川病院の大塚院長と検討した結果、メディア技術を用いて患者さんを観測・計測することがパーソン・センタード・ケアに役立つ可能性を見つけました。医師・看護師・療法士の方々の目が届かない部分を含めて、長時間にわたって患者さんの状態を観測してその要約をつくること、注意・検討を必要する部分をピックアップすることなどができれば、患者さんのQOL(生活の質)が良い状態にあるかどうか、問題点がどこにあるかなどを知る良い道具となります。また、介護の現場で実際に起こっていることに基づいて、そこに関わっている方々の気づきを促すことができます。さらに、患者さんから見た(一人称視点での)映像記録も介護の現場を再考する良いデータとなります。これらの試みは、始まって日も浅いものですが、その進捗状況と将来の目標について紹介したいと思います。介護にかかわっていらっしゃる方もそうでない方も、このような試みに関して様々な視点からご意見をお寄せいただければ幸いです。

■備考
問い合わせ
学術情報メディアセンター
近藤一晃
Tel:
075-753-7480
E-mail:
kondo*media.kyoto-u.ac.jp
(*を@に変えてください)

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