開催日時 | 13:30 〜 16:30 |
定員 | 120名 |
会費 | 500 (学生無料)円 |
懇親会の定員 | 約20名 |
懇親会の会費 | 約3000円 |
場所 | 東京都新宿区市ヶ谷 法政大学市ヶ谷キャンパス富士見ゲート棟5階:G501教室 |

報告:土岐玲奈さん
(教育相談:日本通信教育学会幹事、埼玉大学非常勤講師、文科省:広域通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議メンバー/
2018教育社会学学会共同レポート『なぜ通信制高校は増えたのかー私立校の設置認可行政に着目してー』)
「高校生の20人に1人は通信制高校生」と言われています。東京だけで見れば、この間公立中学校卒業生の進路先で、実数が増え続けているのは「通信制」高校への進学者。全体の卒業生の数は減っているわけですが。
「通信制高校」は、60年代初め「金の卵」として地方から都市圏へ、企業内高校や就職先で、また専修学校高等課程などの「技能連携」や、「高卒」取得の場としてスタートしました。今は、「不登校」や「高校中退」した若者の受け皿となり、話題となる「N高校」(カドカワドワンゴ)のようなネットを駆使した学校も生まれています。
今春、東京の高校入試では、三次募集をしても「都立31校で欠員」という異例の事態が起きました。私学への「学費無償化(就学支援金)」で、私立単願・併願が増え、私立高校全体が大幅な入学者を得たことが背景として考えられています。一方で、「都立高校のさらなる統廃合」がなされることを懸念する声も聞かれます。
しかし、「3年間のことを考えると、難しい」「学費以外にも多くの費用がかかる(通学費含め)」…様々な理由で、私学進学の手続き後に「辞めたい」などと「もめた」ケースが、あちこちで生じたようです。今後、経済的理由での「中退者増」も生まれかねません。
中3は進路選択が目の前に迫ってきました。年内の三者面談で、生活困窮世帯の生徒や、「不登校」の生徒に、「サポート校しかない」と、リードしている中学校の先生はいないでしょうか。過剰なほどの宣伝がなされています。しかし、通信制高校は入学者を、4月中旬まで受け入れるはずです。中退した後の若者の行方を気にかける高校の先生、卒業させた中学校の先生方も「通信制高校/サポート校」の仕組みや現状を、どこまで理解しているでしょうか。
この3月小池都知事は、「サポート校」生にも「就学支援金」を適用することを発表しました。具体的な進路相談の目前にして、今日の「通信制(サポート校)高校」の実態や、「通信制/サポート校」の現状から、私たちの課題を再確認したいと思います。ぜひ、ご参加ください。
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