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「水族館における教育とアウトリーチ活動。現状と展望。」 東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

開催日時 10:00 10:00
会費0円
懇親会の定員なし名
懇親会の会費一般 5000円、学生 3000円円
場所 千葉県柏市柏の葉5-1-5 東京大学大気海洋研究所

公開シンポです。参加自由。事前申し込み不要。
12月16日(月)の意見交換会のみ有料(一般5000円、学生3000円)です。意見交換会に参加を希望される方は、運営上事前に連絡をいただけると好かります。連絡先 tsaruwat@aori.u-tokyo.ac.jp

シンポジウム開催趣旨

日本国内には、日本動物園水族館協会の会員園館だけでも60の水族館が存在する。これら園館では、無脊椎動物から哺乳類まで約5,800種が飼育展示されている。年間来館者数は3,300万人を 超え、実に日本人の四人に一人が毎年水族館を訪れている。水族館の有する水生生物と水圏環境に関する教育と普及啓発能力はきわめて高い。
深海生物、海洋プラスチックゴミ、水産資源の持続的利用と食の安全確保など、国連のSDGsを引き合いに出すこともなく、我国においても地球の水環境と水生生物への関心が高まっている。これらの問題に対する市民の知的好奇心や説明要求に対して、関連する学会においても様々な努力がなされているが、十分に普及啓発活動を行えていないのが実情である。この市民とアカデミアのギャップを埋める上で、大勢の老若男女が訪れる水族館の社会教育研究機関としての機能に大きな期待が寄せられている。
一方、水族館が重きを置いてきた活動の歴史を見ると、かつては採集と飼育・展示技術の開発に重きが置かれていたが、最近は普及啓発活動へのシフトが見受けられる。そこで本シンポジウムでは、教育学関係者による基調講演、水族館における教育活動、普及啓発活動の事例報告を通して、水生生物と水環境に関する情報発信基地としての水族館の現在と将来像を議論する。

コンビーナー
 猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
 西 源二郎(東海大学海洋学部海洋生物学科)
 植田育男 (神奈川大学)
後援
 日本動物園水族館協会
開催日時
令和元年 12月 16日(月) 10:00~17:30
令和元年 12月 17日(火) 10:00~16:10 (時刻は予定)
会場
 東京大学 大気海洋研究所 講堂 (ポスター掲示:エントランスホール)
 千葉県柏市柏の葉 5-1-5

プログラム

口頭発表
12月16日(月)
10:00~10:10 開会のあいさつ。 
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)

ミニセッション
10:10~10:50 これから目指すべき水族館教育
高田浩二(海と博物館研究所)
10:50~11:30 学習者の能動的な学びを支援する持続可能性に向けた動物園教育学。
松本朱実(動物教材研究所pocket・近畿大学)
11:30~12:10 アジア海洋教育学会のこれまでの取組と今後の方向性 
佐々木剛(東京海洋大学水圏環境教育研究室)

昼休み

基調講演
13:30~14:30 人はどのように学ぶのか ―発達心理学の視点から―
鈴木 忠(白百合女子大学)
14:30~15:10 博物館教育の現状と“肝” ―誰のため? 
染川香澄(ハンズ・オン プランニング)

ポスター発表
15:10~16:00 コアタイム1 エントランスホール

口頭発表
16:00~16:20 水族館における教育活動の歩み
西 源二郎(東海大学海洋学部海洋生物学科)
16:20~16:40 新学習指導要領の全面実施で何が変わるか
〜学校と動物園・水族館・博物館とのより良い教育連携を目指して〜 
川島紀子(文京区立第六中学校・お茶の水女子大学大学院)

休憩

16:50~17:10 相模川を学ぶ・相模川から学ぶ -1年間の総合学習の取り組み-
波多野順・ 押田聖彦(相模川ふれあい科学館)
17:10~17:30 葛西臨海水族園に来園困難な利用者を対象とした移動水族館事業の展開
〇雨宮健太郎・浅野晃良・増渕和彦・服部詠一 (葛西臨海水族園教育普及係移動水族館班)

意見交換会
18:00~  エントランスホール

12月17日(火)
10:00~10:20 下関市立しものせき水族館と水産大学校との共同教育活動
〇園山貴之・玉井健太(下関市立しものせき水族館)

10:20~10:40 碧南海浜水族館における「博学連携」の継続的な取り組み
~37年間の成果と課題~ 
地村佳純(碧南海浜水族館)
10:40~11:00 地元で漁獲された深海魚を用いたアウトリーチ活動
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)

ポスター発表
11:00~12:00 コアタイム2 エントランスホール

昼休み

13:00~13:20 飼育係のフィールド調査
若林郁夫(鳥羽水族館飼育研究部)
13:20~13:40 博物館や水族館での交流事業・普及教育が生み出すこれまでの価値、新たな価値
金尾 滋史(滋賀県立琵琶湖博物館)
13:40~14:00 名古屋港水族館とその解説ボランティアは魚と水、まさにワンチームである
吉井 誠・堂崎正博・勝見乃里江・市川隼平(名古屋港水族館)

休憩

14:10~14:30 水族館で学習?だってレジャー施設でしょ
〇古川 健・本郷大祐・吉田恵行(公益財団法人ふくしま海洋科学館)
14:30~14:50 学びのデザイン室×SDGs×人材育成
大和 淳(新潟市水族館マリンピア日本海)
14:50~15:10 感性にふれる種名板を!~生きもの五七五~
〇土井啓行・田井康之・西前綾子・小畑洋(NIFREL)・
加根兼光(夏井&カンパニー)・夏井いつき(俳句集団いつき組)
15:10~16:00 総合討論
16:00~16:05 閉会のあいさつ
西 源二郎(東海大学海洋学部海洋生物学科)

ポスター発表
会場: エントランスホール
コアタイム
奇数番 12月16日15:10~16:00
偶数番 12月17日11:00~12:00

P01、兵庫県の海・漁業を知るために実施した地元小学生の定置網乗船・市場見学学習
今北大介(神戸市立須磨海浜水族園)
P02、飼育下におけるインド産汽水・淡水フグLeiodon cutcutiaの繁殖, 成長
〇百田和幸・村上翔輝・土井啓行・小畑 洋 (NIFREL)・酒井治己 (水産大学校)
P03、インドネシアシーラカンスの油彩作品の制作プロセス
〇小田 隆(大阪芸術大学)・岩田雅光(アクアマリンふくしま)
P04、千葉県館山湾におけるカミナリベラTP雄の繁殖戦術
〇古川洋之介・佐藤 陽・尾山 匠・坂井 遥・
須合綾子・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P05、館山湾におけるクツワハゼ Istigobius campbelli の生活史とbirthdate effect
〇佐藤 陽・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P06、繁殖期におけるウツボGymnothorax kidakoの行動生態
〇坂井 遥・大森 尚也(東京海洋大学館山ステーション)・成田早弥・長谷部謙介
(シークロップダイビングスクール) ・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P07、ウバウオ科ホソウバウオ・ウバウオに関する生態学的知見
〇森丘 聡・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P08、イソギンポ科ナベカの繁殖行動
〇須合綾子・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P09、ヒメコダイ属3種とキダイの雌性先熟性転換について
〇大谷朋己(東京海洋大学館山ステーション)・下光利明 (水産機構開発センター)・
須之部友基 (東京海洋大学館山ステーション)
P10、水槽下におけるミジンベニハゼの繁殖と性転換様式
〇尾山 匠(東京海洋大学館山ステーション)・園山貴之・
笠井未来(下関市立しものせき水族館)・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P11、飛び出せ!コザ高校生物部!!
與那嶺 創(沖縄県立コザ高等学校)
P12、知的発見のある水族館教育を目指した展示
〇玉城綾乃・石原 孝(神戸市立須磨海浜水族園)
P13、河川環境資料映像の保管実態把握 〜環境教育教材への活用を目指して〜
渡辺友美(お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター)
P14、マンボウおよびヤリマンボウの生殖腺構造
〇吉原もも乃(東京海洋大学館山ステーション)・澤井悦郎(マンボウなんでも博物館)・
須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P15、東京都港区「運河学習」活動評価尺度についての研究
〇西村直己・佐々木 剛(東京海洋大学大学院)
P16、東京都心部における水圏環境教育プログラムの質的分析
〇西山 護・水谷史門・佐々木 剛(東京海洋大学水圏環境教育学研究室)
P17、大学生を対象とした水圏環境教育学に関する質的研究 
―閉伊川流域での水圏コミュニケーション学実習におけるSCAT分析を基に-
〇佐藤彩芽・佐々木 剛(東京海洋大学水圏環境教育研究室)
P18、十字モデルを用いた野外学習におけるファシリテーターの役割
〇海老根慎吾・佐々木 剛(東京海洋大学水圏環境教育研究室)
P19、森・川・海とそのつながりを基調とした地域づくり教育に関する実践研究
〇水谷史門・佐々木 剛(東京海洋大学大学院)
P20、岩手県宮古市閉伊川におけるサクラマスの生態研究
〇榎本直之・佐々木 剛(東京海洋大学大学院)
P21、マンボウは上を向いて眠るのか?
〇澤井悦郎・池田瑛真(マンボウなんでも博物館)
P22、ウツボ科魚類の産卵行動
〇大森尚也(日本コンテック株式会社)・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)

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