開催日時 | 13:30 〜 16:40 |
定員 | 50名 |
会費 | 5000円 |
場所 | 福岡県福岡市中央区舞鶴2丁目5-1 福岡市健康づくりセンター(あいれふ)研修室A |
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気になるリストに追加前回、子どもの実態にそった大まかな原則だけを紹介した「初級編」を行いました。
今回は「日々のフツーの授業を通して、学力を上げる」方法をご紹介する「実践編」です。
https://www.mirai-progress.com/2023-08-26seminar/
1 本当はこんなことをするつもりではなかったのに・・・
子どもたちができるようになったことを喜ぶ姿は、教師にとって何よりの手ごたえ、充実感です。
教師は子どもたちに力をつけ、成長させることが本来の仕事であり、そのために日々教材研究を行い、授業の工夫を重ねていることでしょう。
しかし、今、学校はさまざまな状況の変化の中で多忙化を強いられ、少しずつ本来の仕事が見えにくくなっていないでしょうか。
「こんなことをするために教師になったのではないのに。」と現状に悩んでいる方々も多いと話を聞きます。
それとは、相反するように、書店にもネットにも指導法は百花繚乱。ICT活用を含めてさまざまな方法が紹介されています。
その中には優れた方法も数多くありますが、中には「むしろ手間がかかりそうだ。」「このためだけにこれだけのエネルギーを使わないといけないのか。」「どのくらいの効果があるのか、不安だ。」と思ってしまうようなものも少なくありません。
さまざまな研修会やセミナーに参加しても「理論的なことは分かっても、授業はどうしたらいいのか」「明日の授業には役立つけど、そこから先はどうしたらいいのか?」とむしろ心配になることもあります。
一時的なネタ(情報)だけを得ても、それを延々と探し続けなければならない不安が生まれます。
子どもたちにいろんなことをできるようにしてあげたい、という思いとは反対に、それが実現しにくい現実が立ちはだかっていませんか。
2 「教える」ための原則が分かれば授業の見え方が変わる
実は、
「教える」ことには大きな原則があります。
それはICT活用を使う、使わないに関わらず、またどんな方法であれ、人が人にものを伝え、教えるための原則があるのです。
その原則に従えば、子どもたちはたくさんのことを吸収、学力は伸びていくのです。
明日に役立つネタを教えてくれる場はあっても、原則を教えてくれるところはなかなかありません。
今回のセミナーでは、指導計画の時数の中でも、教科書を使ったごくフツーの授業を使っても、十分に(いえ想像をはるかに超えて)子どもたちに学力を身につけさせる指導方法の一端をご紹介します。
難しい準備が必要なわけではありません。
深い知識が必要なわけでもありません。(もちろん、あるに越したことはありませんが。笑)
何やら特別な方法をで授業をするわけでもありません。
教科書を使い(正確には「使いこなし」「使い倒し」)
子どもたちが頭をフルに使うように組み立てていけば
毎日の(一見)平凡に見える授業を通して、子どもたちは確実に力を身につけていきます。
それは「教える」原則を踏まえているからです。
原則が分かれば、応用ができます。
1時間や1単元の情報だけでは、転用ができません。しかし、大きな原則を理解できれば、年間を通して同じように授業を組み立てていくことができます。
さらには学年を跳び越え、何年生を担任しようが「今日の授業の肝」をつかめるようになります。
3 研究授業と教材研究をシンプルにシステムに変えていく
我が国の教育現場には、研究授業という優れたシステムがあります。
このシステムにより、教師は自ら指導技術を学び、スキルを学んできた結果、この国の教育水準は上がってきたと言っても過言ではありません。世間一般は知らない方が多いですが、研究授業が教育レベルの維持向上に果たしてきた意味は大きいのです。
しかし、その研究授業のシステムすら時代と共に制度疲労を起こし始めています。
中には、これでもかと教材研究と準備をして、1時間の授業をてんこ盛りにしてしまう授業があります。他の人が見ても、真似をする気にはとてもならないような授業です。
研究会などで研究を進めていくうちに、あれも必要、これも必要となった結果です。
次々と繰り出される資料、膨大な掲示物、配付されるプリント類、そして複雑な授業の流れ。
一方で、学校全体で全て統一しようとする授業があります。
授業の流れ、指導案の形式、板書の形式、掲示物の種類、果てはチョークの色まで、何から何までそろえてしまうような授業です。1年生から6年生まで、みな同じなのも不思議な話です。
あまりにそろえてしまい、みな同じに見える授業を参観し、「このクラスは子どもたちが育っている、いい学級経営をしている」というような授業の研究にならないコメントが出されることもしばしばです。
いずれの授業のあり方も、どこを見て授業を考えているのか疑問です。
このセミナーでは教材研究と日々の授業のあり方をゼロベースで考え直し、教師が効率よく楽しく授業を進めていくことで、今より素敵な学校生活を過ごすことを目指していきます。
目の前の子どもたちに学力をつける、その一点にしぼって考え、教師ができることを探ってきた、本来の教材研究、本来の研究授業を目指していきませんか。
4 幸せの「青い鳥」は目の前にいる
イメージしてみてください。
教科書を使った授業を軽んじる風潮が学校現場にはありますが、本当に教科書に書かれてあることをほとんどすべて頭に入れてしまったら、子どもたちの学力はどれほどのものになるでしょう。
社会科の教科書にある内容が全て頭に入るだけでも、相当な博識です。
算数の教科書にある問題が全て解けているのなら、相当な理解力です。
それを日々の授業の中で、無理せず少しずつ積み上げていくのです。
塾に行かなくても、通信教育を使わなくても、正しい学び方を身につければかなりの学力を身につけることができるのです。
そして、効率化よく学んだ結果、生み出された時間と学力は、ICTを始めとした新しい方向へと転化できるのです。
結果的に子どもたちの学力は一気に上がります。
担任も子どもたち自身もびっくりするくらい上がります。
そして、その方法があまりにシンプルなために、一層驚きます。
結果として、子どもたちも勉強が好きになります。
勉強が好きになった子どもたちは、成長の加速度が上がります。何でもどんどん吸収するようになります。
そして、学級の雰囲気も変わっていくのです。
人をバカにしたり、人の足を引っ張ったりするようなことがなくなります。助け合い、励まし合うことが自然とできるようになります。
学力が上がれば、学級で生じる問題のかなりのものが自動で解決していくのです。
まさに幸せの青い鳥は、どこか遠くではなく、目の前にいたのです。
5 今回のセミナーの特徴
今回のセミナーでは、模擬授業+授業分析という形を取りながら、具体的な授業の原則について解明していきます。
理論と実践を往復させながら、具体的な授業展開をご紹介します。
また、この日程に合わせて「夏休み明け対策」のミニ講座を併設します。ご期待ください。
主な内容
1 これからの方向を決める 学級の「学習技能」チェック
子どもたちの「学ぶ力」はどのくらい育っていますか
2 スタートダッシュが明暗を分ける 夏休み明け2週間の授業の仕掛け
スタートのために授業の中に何を埋め込むのか
3 模擬授業+授業の原則解説編 その1
授業のおもしろさとは「新しい発見」と「獲得」
4 模擬授業+授業の原則解説編 その2
見せ方次第でその教材は興味関心の中心となる。
5 参加者のご質問にその場で即答 QA講座
いつも鋭いご質問をたくさんいただき盛り上がる講座のクライマックス
講師紹介
八和田清秀(やわた きよひで)
現職教師を退職後
「教育の未来を創るネットワーク」を創る。
https://www.mirai-progress.com/
ブログには現在、約550のコンテンツを掲載。
新しい教師の生き方を創り出すために
「教師4.0 起業家教師」プロジェクトを開設。
その一環として現在、連続セミナーを開催中。
本セミナーはその第5弾。