暮らしの中のトラウマインフォームドケア：傷を抱えながらも共に生きていける場をつくる

近年、対人支援の現場で「トラウマインフォームドケア」という概念が注目されています。
それは、安定した人間関係を結ぶのがむずかしい人、自傷・他害・パニックに陥りやすい人と出会ったとき、その人が過去に負ったトラウマ（こころの傷）が強い影響を及ぼしている可能性を考慮しながら関わっていこうとする支援の枠組みのことです。
暮らしの中で傷つけられてきたこころは、暮らしの中での癒しをとおして回復に向かいます。だからこそ、トラウマについての科学的な認識に基づく適切な関わり方を知り、日々の支援に活かし、安心と安全を実感できる暮らしの場をともに作っていくという発想があらゆる対人支援の現場に求められています。
【第１部】では、子ども・若者支援の専門家である美濃屋裕子さんから、「トラウマのレンズ」を通した子ども・若者理解の視点と関わり方を学びます。
【第２部】では、全国各地で、自傷・他害・パニックの予防及び対応法を体系化した「支援介助法」の普及を行っている廣木道心さんから、パニック対応をトラウマの癒しにつなげていく視点と具体的対応について、実技も交えながら教えていただきます。

【プログラム】
第１部　（8月18日（日）10：00～12：00　開催）
トラウマのレンズで見なおそう　子ども・若者のケア＆サポート
講師：美濃屋　裕子さん（スクールソーシャルワーカー／社会福祉士・公認心理師・学校心理士）

第２部　（8月18日（日）13：00～16：30　開催）
自傷・他害・パニックについてのとらえ方と具体的対応
～力による押さえ込みから、互いに傷つけない・傷つかない心身コミュニケーションへ～
講師：廣木　道心さん（武道家・「支援介助法」創始者／介護福祉士）

【受講料】　
①第１部　受講　2000円
②第２部　受講　3500円
③全課程　受講　5000円 （＊500円お得です）

※第１部のみ、学校心理士更新ポイント対象研修

【お申込み方法】
受講をご希望の方は下記googleフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/kfZYCymvF1KRjsT89

なお、本セミナーの内容は、後日、オンデマンド配信（有料）で受講可能です。オンデマンド配信視聴をご希望の方は、下記Peatixページより詳細をご確認の上、チケットをご購入ください。（8月26日以降配信予定）
https://harujion-summer-seminar2024.peatix.com/

【講師プロフィール】
第１部　美濃屋　裕子さん
1982年生まれ。心理と福祉の2つの専門性を軸に活かしながら、主に学齢期〜30歳代までの子ども・若者支援に長年携わり、スクールソーシャルワーカーとしても活動している。また、2020年よりソーシャルワーカー事務所SURVIVEを設立し、所属や制度の隙間のはざまにいる若者たちの支援をおこないつつ、支援で得た知見や子ども・若者たちの現状を講演、研修会を通じて社会全体に拡げている。

第２部　廣木　道心さん
1972年生まれ。10代より世界各国の武道を学び修練を重ねる。武道家としてのキャリアの傍ら、自閉症で知的障がいのある息子の父親として育児を通じてパニック時の対応法を模索し、自他共に傷つけない「支援介助法」を開発。全国の福祉施設、特別支援学校、公立小・中学校で高い評価を得る。NHK国際放送「Face to Face」にて世界160カ国で紹介され、研究レポートがイタリア・ボローニャ大学オンラインジャーナルに掲載されるなど海外でも反響を呼ぶ。国内でもNHK の武術番組「明鏡止水～武のKAMIWAZA～」に出演。

【後援】
岸和田市社会福祉協議会
岸和田市教育委員会（申請中）