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演劇教育研究ゼミ(小林志郎ゼミ)Season Ⅲ No.7 集団への感覚を研ぐドラマ・ゲーム&エクササイズとドラマティックな人間模様を学ぶリーダーズ・シアター 

開催日時 19:00 21:30
定員 22名
会費1,500円(学生1,000円)円
場所 東京都新宿区大久保2-12-7 大久保地域センター 会議室

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演劇教育研究ゼミ(小林志郎ゼミ)Season Ⅲ No.7 集団への感覚を研ぐドラマ・ゲーム&エクササイズとドラマティックな人間模様を学ぶリーダーズ・シアター 

5月のゼミ内容:ドラマ&シアター・ゲーム/エクササイズの研究、リーダーズ・シアターのための読み合わせ

【活動1】 教育と演劇のための「ドラマ/シアター・ゲームと即興」
 昨年、発刊した「44ドラマ/シアター・ゲームと即興のエクササイズ」の内容を充実させるための議論と実践(ワークショップ)を行う。新しいドラマ/シアター・ゲームと即興のエクササイズを紹介し、教育的目的と演劇的(演技基礎的)目的について考察する。
 この活動は、リーダーズ・シアターのウォーミング・アップとして重要な役目を持っている。

①「歩く・止まる」:感覚を研ぐ、運動エネルギーを感覚する、空間の空気の流れを感知する、空間を共有する

グループ・メンバー間の感覚を研ぐ優れたエクササイズである。参加者は空間の中に程よい間隔で位置する。チューターのキューで全員が歩き始める。次のキューで止まる。(第一のキューに素早く反応して歩き出し、第二のキューで素早く反応し、止まる。動かない。そして次のキューがくるのを待ち構える。)集中と身体のコントロールが重要である。易しいエクササイズである。このエクササイズを数回行う。次はチューターからのキューなしで同時に歩き出し、キューなしで一斉にとまるエクササイズに挑戦する。話をしてはいけない。難しいエクササイズである。高度な集中と鋭い感覚がないとゲームは達成できない。目で知る、音で知る、空気の流れで知る、筋肉のエネルギーの変化で知る。アンサンブル演技の基礎訓練として最も有用なエクササイズとして使われてきた。

【活動2】
鶴屋南北作『桜姫東文章』のリーダーズ・シアター
2018年5月10日稽古内容(幕・場)
 発端 江の島児ケ淵の場  上演テキスト p.01-09
 序幕 新清水の場    上演テキスト p.10-40
  桜谷草庵の場    上演テキスト p.40-67

(台本は三一書房「鶴屋南北全集」第6巻と白水社「桜姫東文章」歌舞伎オンステージ5を底本とし、小林と圓佛がリーダーズ・シアター用台本を作製した。広末先生の台本註に、新たに150の字句の注釈を追加した。大辞林、大辞泉、広辞苑、日本国語大辞典、演劇百科大事典、McGraw-Hill Encyclopedia of World Dramaなどを参照し、よりプラクティカルな言葉解説を試みた。またルビも100箇所以上付け加えた。横書き、ページ左に広い余白を設け、注釈はテキスト下部、本文行間を1.2、12ポイントで台本として使いやすいよう工夫した。上演台本ならびに読本としても使える。)

 読み合わせでは演技指導はいたしません。歌舞伎の真似を強いたりしません。南北の台詞を正確に、意味がわかるように、役の意思が伝わるように読むにはどうしたらよいか考えることから始めます。読み合わせの中で以下の点を話し合います。 

■作者・南北について
■作品のテーマや今日的意義について
■三一書房『鶴屋南北全集』(1971-1974) 第6巻収録の『桜姫東文章』と上演台本の違い
■桜姫のリアリティ(「都鳥の一巻」と家督制度
■清玄と桜姫の間に横たわる魂のDNAとしての輪廻
■江戸時代の男たちの女性観から生まれたヒロイン桜姫
■桜姫とクリュタイムネストラの比較
■南北と黙阿弥のドラマツルギー(Dramaturgie)
■キャラクターの分析
■歌舞伎役者の演技(スキル、心理、声・発声、感性、解釈、身体、美意識)について理解を深める。

 このリーダーズ。シアターでは南北の桜姫東文章を日本語として表現することに挑戦してみる。最初は希望者全員が桜姫を演じ、釣鐘権助を演じてみる。個性的な役が次々に登場するから読み合わせでも十分な達成感が得られるだろう。

 鶴屋南北、『桜姫東文章』、歌舞伎、リーダーズ・シアターに関心のある方は遠慮なくご参加ください。演技の経験がない方、歌舞伎に馴染みがなかった方も歓迎します。教員、社会人、学生、俳優など全員を受け入れます。
 「まず行動せよ、そして考えよ!」がテーマです。

文章=章立てのある長い文=物語、伝説 を意味します。

東文章は、東国の物語。
拐われて東国へ行ったお姫様が、昔いたという伝説ですよ、という意味です。

他に「文章」が使われた例では「廓文章」があります。
廓にこんなお話が伝わっていますよ、というような意味です。

◆◆ゼミの年間活動とカリキュラムの概要 ◆◆
その1 「ドラマ&シアター・ゲームの教育での使い方、俳優養成での使い方」の研究
その2 『44撰 ドラマ&シアター・ゲームと即興』の拡充(ゲーム数を増やす。解説や使用法・目的・評価を書き込む)
その3 特別講座「英国でDrama and Theatre を教育研究した4人の女性による連続ワークショップ」
その4 リーダーズ・シアター(鶴屋南北作品を読む)
【全12回】毎月 第2木曜開催
※単発での参加も可能です。
No.1  2017年11月 9日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.2  2017年12月14日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.3  2018年 1月11日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.4  2018年 2月 8日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.5  2018年 3月 8日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.6  2018年 4月12日(木) 19:00~21:30 (終了)
No.7  2018年 5月10日(木) 19:00~21:30
No.8  2018年 6月14日(木) 19:00~21:30
No.9  2018年 7月12日(木) 19:00~21:30
No.10  2018年 8月 9日(木) 19:00~21:30
No.11  2018年 9月13日(木) 19:00~21:30
No.12  2018年10月11日(木) 19:00~21:30

【講師&ゼミのトータル・コーディネーター】
《小林志郎》
東京学芸大学名誉教授・元副学長。有明教育芸術短期大学終身名誉学長。高等教育におけるパーフォーミング・アーツ(演劇・舞踊・音楽)教育のフィロソフィの構築とその実際に尽力。理論の中心は、日本の伝統芸術(能狂言と歌舞伎、日本舞踊、日本の伝統音楽)の基礎教育と西洋の芸術教育との融合におかれた。専門は演劇教育学、現代演出論。本ゼミのトータルコーディネーター。

【お申込はこちらから】
◆メール
演劇教育研究ゼミ事務局
drama.edu.zemi@gmail.com
(氏名・参加申込回・一般/学生・お電話番号をご明記ください)

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