終了

授業づくりネットワーク理論研究会(第1回)

■趣旨
 この度、「授業づくりネットワーク理論研究会」では「教師の成長を促す!
『質的研究』入門」という連続セミナーを開催することになりました。
質的研究とは、「インタビューなどの手法を用いることによって、数量化する
ことなく、現場の切実な問題や効果的な対策を構造化し、実践に資する新たな
ヒントを得ようとする試み」(西條)です。多くの子どもたちを動かすための
教育方法(仮説)を検証する「量的研究」では、多数者の数に目が注がれます。
これに対し、質的研究は「少数者の声」に着目します。少数者の語りの中から
教育方法(仮説)を生成していこうとします。
 ではなぜ<いま>質的研究なのでしょうか。それは現在の多様化した教室の
中で実践を進めていこうとすると、これまで主流であった「量的研究」だけで
は不足・不十分であると考えるからです。多様化した教室とは絶対数は少ない
けれども「特別支援を要する子」「外国にルーツを持つ子」「貧しさ故に落ち
着けない子」たちのいる教室のことを指します。そうした教室でインクルーシ
ブな教育を行おうとした時、教師・教師教育者にとって「少数者の声」を聞き
取る質的研究のアプローチが絶対必要になるはずだからです。
「授業づくりネットワーク」では、2012年度、今回をふくめ、全4回のセ
ミナーを考えています。多くの「教師・教師教育者」の方のご参加をお待ちし
ています。
■日時・場所
 日時:2012年7月28日(土)10時~18時・29日(日)10時~17時
 場所:東京・成蹊大学九号館302号室(吉祥寺駅より徒歩10分)
■講師
 西條剛央(早稲田大学大学院商学研科専門職学位課程(MBA)専任講師)
■研修内容
 ●一日目(短期集中ベーシック編)
 *講義(10:00~12:00):SCQRMを通して質的研究のエッセンスを学ぶ1
 *演習(13:00~18:00):SCQRMに基づくグラウンデッド・セオリー・アプ
  ローチの効果的活用法(質的研究の分析方法に焦点を当てて)
 ●二日目(短期集中アドバンス編)
*講義(10:00~12:00):SCQRMを通して質的研究のエッセンスを学ぶ2
 *演習(13:00~17:00):質的研究論文の洗練(3~4名に発表・質疑)
■懇親会
*講師を交えて、吉祥寺駅周辺で懇親会(17:30~20:00)の予定です。
 *参加費とは別に懇親会費がかかります。
■参加者・費用・持ち物
 参加者:先着30名
 費 用:1万円(参加費は当日受け取ります。)
 持ち物:
 *共通
 □西條剛央著『ライブ講義・質的研究とは何か』(ベーシック編・アドバンス編)
 □昼食(土曜日は学食あり。日曜日は近くに『すき屋』「うどん屋」「ラー
  メン屋」等があります)
 □ 飲み物・おやつ等(休み時間が短いためご持参ください)
*2日目:発表者のみ
 □ フラッシュメモリ
 □ ICレコーダ(発表者で聞き漏らしがないようご自分の発表を録音したい
  方)
■テキスト・参考文献
・『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRMベーシック編/アドバンス編』
 (新曜社)(必ず一読の上ご参加いただければと思います)
・『看護研究で迷わないための超入門講座――研究以前のモンダイ』
 (医学書院)
 (目を通しておいていただけると当日の理解も深まるかと思います)
・『構造構成主義とは何か』(北大路書房)
・『よい教育とは何か――構造構成主義研究5』(北大路書房)
・『人を助けるすんごい仕組み』(ダイヤモンド社)

イベントを探す

授業づくりのセミナー・研究会・勉強会を別の地域から探す

SENSEI ノート