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一冊の本をポストイットを使って仲間とともに読み込む「FMICS BOOK PARTY」・

開催日時 19:00 21:00
定員30名
会費会員 1000円 非会員2000円 学生500円 円
懇親会の定員30名
懇親会の会費3000円程度円
場所 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-12 桜美林大学四谷キャンパス(千駄ヶ谷)305教室

高等教育問題研究会FMICS2019年1月「 FMICS BOOK PARTY 」(第1回 通算322回)をご案内いたします。

 これまで321回続けてきました「FMICSSD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたします。
 VUCA(Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧)な時代。
 一冊の本を仲間と読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ余裕を持ちたいものです。
 ポストイットを使い、グループワークにより指定図書(原則として、1000円程度までの新書または文庫)をより深く読み込むこととします。
 第1回目の指定図書は、桃山学院大学の中村さん推薦の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』です。

 この冬休みに指定図書を読破の上、感想等のメッセージをポストイット3枚(右下に氏名を記入)に書き留めてご持参ください。
 また、私がお勧めする本を、厳選して3冊、ポストイットにそれぞれの書名・著者名・発行日・発行所をご記入の上ご持参ください。

 第2回目の「FMICS BOOK PARTY」の指定図書は、読むのに小一時間も掛からない古典的名著『アイデアのつくり方』ジェームス・W・ヤング 今井茂雄訳1988.4 阪急コミュニケーションズ といたします。読破いただきたくお願いいたします。日時、会場は調整中です。

●中村さんのメッセージ
 BOOK PARTYによせて
 記念するべき(?)第1回のBOOK PARTYの指定図書は、山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(以下、本書)である。彼の職業は大学関係者(少なくともFMICS関係者)には憶えの悪いコンサルタントであるが、今後の実社会で生き抜くすべての人に必須の指標を明示してくれている。それが「美意識」である。
 いま大学業界に「エビデンスベースで議論を」という声が聞こえてくる。これまで《場の雰囲気》で何となく決定してきたことを、客観的事実にもとづいてしようという論調である。これは本書の文脈で言えば、大学改革に「サイエンス」が持ち込まれたことを意味する。これまで経験したことのない論調なので、新規性と説得力の強さで瞬く間に広がっている。だが、この方向は導入当初は威力を発揮したとしても、それが業界全体に定着すれば瞬く間に元の状況に戻る。なぜか? データは強力な説得力がある反面、誰でも利用かつ比較可能であって、そこではじき出される解はどれも一緒になってしまう。どこでも同じ解になるのなら、既にブランド力を確立した大学のみが勝ち残ることになるからだ。そのため、世界のビジネスシーンで言われるVUCA(Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧)は大学業界にも吹き荒れることになるだろうから、今のうちから「サイエンス」の先を見据えておく必要がある。
 本書はビジネスエリートに「美意識」を涵養することの重要性を説いているが、これは末端の従業員にも等しく当てはまる。たとえば、大学の経営・企画に携わる教職員はコンサルタントに代表される学外者の言うことに無批判に受け入れる傾向にある。このことで批判の槍玉に挙がる場面によく遭遇するが、本書を読めば「批判されて当然だった」と思うだろう。総じて経営・企画の教職員が残念なのは、立案の基礎となる情報(≒データ)がないからではない。情報は必要に応じて加工する必要があるが、そのスキルがないからではない。すべての動きに通底する「美意識」がないからである。
 「美意識」をほぼ字義通り理解すると《何をもって美しいとするかの意識》となるだろうが、本書を読めば、さまざまな言葉に言い換えることが可能だと理解できる。その1つが【自己規律】である。これは「やるべき」「やってはならない」の線引きをすることである。線引きは判断の1つであって、【判断力】と言い換えていいかもしれない。しかし、線引きや判断はあくまでも自ら行うのであって、そこから派生するすべての責任は自ら負わねばならない。その意味において、「美意識」を鍛えるとは「胆力」を鍛えることと同値なのかもしれない。
 本書で頭を鍛えるのではない、丹田(下腹部)を鍛える気持ちで読んで欲しい。

□日 時 2019年1月23日(水)午後6時30分~9時
□会 場 桜美林大学四谷キャンパス(千駄ヶ谷)SY305教室
□進行担当 桜美林大学名誉教授 高橋真義 
□参 加 費 会員:1000円 非会員:2000円 学生:500円
□申込&問合せ先 米田敬子 yoneda@fmics.org
 *お名前、ご所属、連絡方法、「FMICS BOOK PARTY」を何によってお知りになられたかをお知らせください。
 *参加費は当日会場でお支払いください。
 *詳細は http://fmics.sblo.jp/ で確認ください。

■■高等教育問題研究会FMICS1月例会■■
□日時 2019年1月17日(木) 受付午後6時30分 研究会7時~9時
□場所 桜美林大学四谷キャンパスSY305教室
□テーマ 2019年のミッション・パッション・アクション AIの進化に彷徨う大学教育を考える
□問題提起 教育ジャーナリスト 後 藤 健 夫
●時代は大きく動き始めています。大学が主体的になれるかどうか。東大、早稲田はもちろん個々の大学が主体性を発揮しなければ、時代は切り拓いてはいけません。若者の未来を明るくするために、知恵を絞ります。後藤さんから事前課題をいただき、解説的に講演、その後は全員参加のグループワークです。1年間を元気元気元気に頑張るためのパワーを皆さんと共有いたします。
●後藤さんのメッセージ
 2018年1月例会では「果たして私大文系はいつまで存在するのか」を問うた。
 今回は、そのときに起こりうる教育はいかにあるべきかを問う。
 経済産業省では、2018年1月に「未来の教室」とEdTech研究会が立ち上がり、実証事業を展開し始めた。EdTechの導入、AIの進化が大学教育にどのような影響を及ぼすのかを解説しつつ、一緒に議論をしたいと考える。テクノロジーの進化は突然やってきて急激に拡大するのである。だからこそ、いまから先回りをして備えておく必要がある。
●主な課題図書(ほかにもたくさんあります)
『EdTechが変える教育の未来』 2018/10/19 インプレス 佐藤昌宏
『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』2018/11/29 小学館 落合陽一
『学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―』2018/12/1 時事通信社 工藤勇一
□参加費 会員:1000円 非会員:2000円 学生:500円
□申込&問合せ先 E-mail:yoneda@fmics.org
*詳細は http://fmics.sblo.jp/ で確認ください。

■高等教育問題研究会FMICS2月FMICS
 経団連が「今後の採用と大学教育に関する提案」を公表しました。
 MOOCの「ユダシティ」によって、就活戦略が劇的に変わらざるを得なくなります。
 たくさんのことを皆さまとともに確認いたします。
□日時 2019年2月9日(土)
   受付午後3時30分 研究会4時~7時
□場所 桜美林大学四谷キャンパスSY304教室
□テーマ 就活ルールの撤廃
    したたかに頑張るために
     学生の君たちは何をしたらいいのか
□問題提起 日経HRコンテンツ事業部長 渡 辺 茂 晃

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