テーマ:「強迫性障害」と引きこもり ~甘えられない「子どもたち」~
▼ 主な内容
《内容:》★「強迫性障害」と引きこもり ~甘えられない「子どもたち」~
長時間にわたって手洗い、シャワーをしても、きれいになったかを確認せずにはいられない。「大丈夫だよ」と保証してもらえないと次の行動に移れない。理不尽だと分かっていてもやめられない「儀式」に振り回され、そんな自分を持て余しながら毎日が過ぎていく。
“汚い”ものを「強迫的」なまでに抗い、その「こだわり」や行動は周囲の親やきょうだい、家族までも巻き込んでいくことは少なくありません。
いま、「強迫性障害」といわれる苦しみを抱える子どもたち、若者たちが増えています。さらに不登校や引きこもりの長期化で深まる孤独感を「こだわり」で回避しようとしている子どもたち、若者たちも少なくありません。様々な「こだわり」には「医療」の力が必要といわれますが、そこに戸惑う親御さんは少なくありません。医療に任せきらず、その前に、親子・家族が出来ることはないのでしょうか。
カウンセリング、グループを通しての相談活動の中で彼らや親御さんと出会うと、その多くがかつて「いい子」で懸命に生きてきたことに気付かされます。誠実に、真面目に生きている親の後姿を追いかけ、期待に応えていこうと頑張ってきています。ただ子どもたちの育ちに関わる親や大人たちも「いい人」で生きていると、子どもたちの努力が“当たり前”に思えて気付けないことが少なくありません。それ故、子どもたちは気づかないうちに「いい子」に磨きをかけてしまうのです。
彼らにとっての“汚い”ものは目に見えるもの(洗えば落ちるような汚れ)でなく、人間関係の中で湧き上がる心のあり様にも及んでいることを感じます。人は誠実であるほどに、相手にも求め、時としてのいい加減さ(よどみ)を許せなくなるということです。正義感の強さ、実直さは人にだけでなく、なにより自分の弱さを見逃せなくさせます。人間関係や自分に完璧さを求めてしまう心が人に「甘えたくても甘えられない」という子供達の苦しみを作り出しているといえるでしょう。
そう考えると、「強迫性障害」と引きこもりはともに人間関係を深めていくことに臆病になる子どもたちの苦しみなのです。人と自分の弱さや甘えを受け入れていく営みが「こだわり」を通して子どもたちは親や大人たちに何を伝えようとし、願っているのでしょうか。「強迫性障害」から開放される営みを日頃の相談活動の中から伝えていきたいと思っています。
【講師】富田 富士也(子ども家庭教育フォーラム代表)
【期日】平成16年1月31日(土)9:15~11:45
【会場】千葉市・蘇我勤労市民プラザ(JR蘇我駅徒歩5分)
【参加費】3,675円(テキスト『「いい子」を悩ます強迫性障害Q&A』(ハート出版)代込)
【申し込み方法】事務局までTELかFAXにて参加者名、住所、電話番号を明記の上、お申込みください。なお、申込み人数によっては開催日を別の機会に譲ります。また、参加費は当日お支払いください。
【お問合せ】事務局 子ども家庭教育フォーラム
〒270-2253 千葉県松戸市日暮2-6-7 ベルテ松戸101
TEL/047-394-6000 FAX/047-394-6010
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