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第3回「明日の教室大阪分校」森口健司先生

第3回 明日の教室大阪分校   
日 時:平成23年1月8日(土) 13:30~16:45(13:00受付開始)
講 師:森口健司先生(徳島県板野郡北島町立北島中学校教諭)
テーマ:「学級集団づくりと感性をみがく人権学習」
内 容
人権学習は、苦しみや悲しみを輝きに変えていく
~マイナスをプラスに変える生き方を求めて~
『人権学習は、何のためにしているのか。私は、今日この答えが明確にわかった。語り合いの中で、ずっと温度のぬるいまま心にあった疑問だった。その答えとは、互いの人間性を真っ向から理解し、ありのままの心を認め合うということだ。今、私たちはその答えに向かって心の火を燃やしていると思う。これから卒業するまで、その火は絶対に消えることはないと思う。
 私たちの暮らす町には、指定された同和地区はない。その意味で日常的に同和問題を実感することは少ないかもしれない。そのことが、私たちには関係ない問題という意識を生んでいる。私には直接関係のないことと放っておくこと、知らないということは怖いと思う。直接関係なくても、知ろうとする気持ちが大切だと思う。そして、それを大事なことだととらえ、どこまで「ひとごと」を「わがこと」にできるかだと思う。
 どんな人であっても、真っ直ぐにその人の心を見、すべてを知ろうとしたい。自分もそのように受け入れてほしい。ありのままでいられて、互いをあるがまま信じられ、大切にできる存在は、どんなときでも強いものとして一生そばにあるんだと今日、話を聞いて実感した。私にも、将来そんな関係があるかなと思った。
 広瀬さんの言葉で、「人権学習は自分をキラキラ輝かせるためにある」という言葉が、とても心に残っている。すごく共感する。人権学習は、苦しみや悲しみを輝きに変えていくことができるんだと、強く思っている。今日来ていただいたパネリストの皆さんに心から感謝したい。』
これは、来年度30歳になる板野中学校時代の教え子3名を、北島中学校に招いて実施した人権学習における生徒の感想です。信頼と尊敬の絆の中で営まれてきた「生命が輝き合う学級集団づくり」と「生徒が生徒を変える人権学習(感性を磨く人権教育)」について、具体的な授業実践を通してお話ししたいと思います。
定 員 50名
参加費 一般2000円 学生1000円
講師紹介
大学時代、京都での被差別体験が、教職へと思いを強くし、卒業後、中学校教師になり、子どもたちの心に響く人権教育を模索する中、1990年度より板野中学校において、「生徒が生徒を変える人権学習」(語り合いの人権学習:全体学習)を創造する。
また、1992年文部科学省道徳教育読み物資料作成協力者会議の委員となり、「中学校読み物資料とその利用」の作成にかかわり、道徳資料として「峠」「スダチの苗木」を著す。
2003年度より学校現場を3年間離れ、土成町、美郷村、板野町、松茂町の教育委員会に勤務し、それぞれの町や村の人権教育・人権啓発を担当する。
そして、2006年度より現在の北島中学校に勤務し、「語り合いの人権学習」(全体学習)を実践している。
このような実践と共に、1995年度より広島大学教育学部で5年間「同和教育」演習、また、2005年度よりは愛媛大学教育学部で「人権教育」の講義を担当するなど、自己を語り合う人権学習に取り組んでいる。

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