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『学び合い』高校部会

『学び合い』とは、上越教育大学・西川純教授の提唱する、学校教育のあらゆる場面で「一人も見捨てない」ことを目指す教育観です。
具体的には、次の三つの考え方に基づいています。
【学校観】学校とは、多様な他者と折り合いをつけて自らの課題を解決し、より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場である。
【子ども観】子ども集団は有能であり、課題を解決しようとする力を元々持っている。
【授業観】教師は目標の設定、学習環境の整備、評価に徹し、課題解決の手段は子どもに任せる。
これまで比較的小学校における実践が多数を占めていた『学び合い』ですが、昨年頃から中学校や高等学校にもにわかに知られるようになりました。
「『学び合い』は考え方」と言われるように、実際の実践では校種・教科を問いませんが、校種ならではの課題や悩みがあるのも事実です。
そこで、以前から『学び合い』に関わってきた高校教員が中心となって、高校部会を開催することに致しました。
○『学び合い』と受験指導・進学指導
○高校生世代の子どもたちに「一人も見捨てない」という考えを伝える
○教科の専門性をどのように扱うか
○高校生の学習内容だからこそ可能になる『学び合い』の成果
などについて(もちろん、これ以外も)、みんなで知恵を出し合って考えたいと思います。
【内容】
1.高校部会の目的と価値の共有(13:00〜13:30)
目的:多様な人々と折り合いをつけて、自らの課題を解決する。
高等学校は、生徒が受験により偏差値で輪切りされています。国立大学現役合格を目指す生徒が多数集まる進学校もあれば、生徒の学習意識が低くなかなか授業が成立しない学校もあります。
そのため授業方法をテーマにした研修を開いても、「これは自分には使えない」と判断されてしまうことは避けられません。方法レベルのニーズを前提としたグループ作りは、極めて限定的になります。
しかし、『学び合い』の考え方レベルであれば、教科の専門性や学校の状況を超えてつながることができます。『学び合い』高校部会の目的の一つは、小中学校のような教員のつながりを作り出すことです。つながりが生まれれば、異なる教科・異なる状況の学校であっても、自分の課題を解決するヒントを得られる可能性は高まります。
価値:高等学校において、教科や校種に依拠しないオンリーワンの研修団体が期待できる。
2.事前の質問項目についての検討会(14:30ー16:30)
事前の質問項目について、生産的な情報を持つ方々を中心に検討を行う。
(申し込みフォームの質問欄にご記入ください)
3.1年後の目標設定(16:30ー17:00)
各人が一年後の目標を設定し、目標を共有する。共通の目標を持つ人同士の協力関係が生まれることも期待できる。
☆高等学校における『学び合い』を話題にしますが、高校教員以外の方もぜひご参加ください。
☆『学び合い』はよく知らないけど興味がある、という方もぜひご参加ください。
(ただし『学び合い』の理論的背景等のレクチャーは予定しておりません)

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