瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな島、香川県豊島は、1975年に日本最大の有害産業廃棄物の不法投棄事件が発生したことで一躍有名になった島です。当時、不法投棄によって深刻化した環境汚染、風評被害、健康被害に立ち向かうべく島民は一丸となり、産廃撤去を求める声を届け続けました。豊島に捨てられた産廃の総量は約91万トン、事件発生から42年後の2017年に撤去が完了しましたが、現在も汚染水は残された状態です。
今回は、豊島で生まれ育ち、当事者として当時豊島の住民運動に身を投じた石井亨さんに、豊島事件の発端と現在の状況、そして豊かな島と住民の尊厳を取り戻すために奔走した住民運動の歴史をお話しいただきます。
【講師プロフィール】
石井 亨(いしい とおる)さん
1960年香川県豊島生まれ。1984年ビッグベンドコミュニティーカレッジ卒。元香川県議会議員、元廃棄物対策豊島住民会議事務局、元豊...